ドイツのeコマース市場は、2019年末までに585億ユーロ(約7.4兆円)に達すると予測されている。つまり、昨年末と比較し約9%増(50億ユーロ増)となる見込みだ。

 

ドイツ小売業連盟Handelsverband Deutschland (HDE)のこの予測によると、ドイツeコマースの2018年の成長率は前年比10 %増だったが、2019年の成長はそれより緩やかになるとのこと。

 

2016年から2019年の独eコマースの成長

また、今回の調査によると、ドイツのオンライン買い物客の34%が、昨年よりも今年の方がオンラインでさらに多額の購入を行うつもりだと回答している。

 

独eコマースのけん引役となる日用消費財とDIY

商品カテゴリーの中では、日用雑貨・家具と並び、FMCG(日用消費財)やDIY・ガーデニング用品が事実上ドイツのeコマースをけん引している。一方、ファッションや家電、ホビー・レジャーなどのすでに確立されているオンライン市場の成長は低迷気味である。

 

独シニア層の今後のオンライン購入に期待

HDEによると、現在14歳以上のドイツ人の3分の2が、頻度にかかわらず定期的にオンライン購入を行っているとのこと。定期的なオンライン購入をさらに増加させるためには、60歳以上のシニア層を取り込むことが不可欠だ。彼らが最もポテンシャルのある顧客であり、今後さらにオンラインショッピング利用者を増やすカギを握っていると言えよう。

 

なお、2014年と比較すると、2018年の顧客一人当たりの平均オンライン消費額はおよそ30%増えているという。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の3/14公開の記事を翻訳・補足したものです。