2017年、ロシアのeコマース流通総額は140億ユーロを超えた。これは対前年比で約13%の増加であった。同国のeコマースは引き続き同率の成長を見せる予想されており、2018年は159億ユーロに達すると見込まれている。

 

これはthe Ecommerce Foundation発表したthe Ecommerce Report Russia 2018から結論づけられた数字。2017年のロシアのeコマース流通総額が140億ユーロを超えたという統計は、Russian Postthe Association of Internet Trade Companies (AITC) が2017年9月に発表した予測とおおよそ一致している。

 

 

2018年にはロシアのオンラインショッピングユーザーが5,000万人に

ロシアのオンラインショッピング利用者の数は、増加し続けている。2015年にはオンラインショッピングの普及率は37%で、オンラインショッピングユーザーは3,860万人強。そして2018年には、普及率47%に達する見通しだ。つまり、5,000万人以上がオンラインで商品やサービスを注文することを意味する。

 

ロシアの越境eコマース

ロシアでは、消費者の56%が国内および越境eコマースを利用している。また、越境eコマースのみを利用しているのは14%、ロシア国内のオンライン小売事業者のみから商品やサービスを購入しているのは30%に過ぎない。ロシアにおけるユニークビジター数(UU)が最も多いサイトはAlibabaで、次にロシア最大級のポータルサイトYandex、同国大手ECサイトOzon.ru、そして、同国最大級の消費者家電通販サイトM.videoが続く。

ドイツに本社をおくオンライン統計会社Statistaによる2017年の消費者調査によれば、調査実施前4週間で、ロシア人口の76%がオンラインストアを利用していたという。これは、同じ期間にビデオウェブサイトやソーシャルメディアアプリを使用した消費者の割合よりも多い数値となった。

 

人気のオンラインショッピングカテゴリーは家電製品

ロシアで最も人気がある(売上高が大きい)製品カテゴリーは、「家電製品・エレクトロニクス」、「衣料品・シューズ」、「コンピューター」、「ノートPC・コンピューター部品」である。オンラインで主にどのような商品を注文するかという質問に対して、ほとんどの消費者は、エレクトロニクス、衣類、家電製品と回答している。

 

ロシアで人気のオンライン決済方法

Statistaは、ロシアのオンラインショップを対象に、過去12ヶ月間において、どのようなオンライン決済方法が行われているかを調査した。すると「オンライン決済」で取引を行ったと回答したのが59%。そのうち人気が高いオンライン決済方法は、クレジットカード(39%)、現金前払い(35%)、請求書後払い(35%)であった。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の11/15公開の記事を翻訳・補足したものです。