イギリスにおける一般消費者向け(BtoC)のeコマース流通総額は2017年、前年比13.65%増の137億ポンド(156億ユーロ)を記録した。2018年は14.3%の成長率が予測され、イギリスのeコマースが178億ユーロ(約2.3兆円)規模に相当する可能性を示す。

この調査結果は、オランダに拠点を置くeコマース財団Ecommerce Foundationのレポートによるもの。この調査では、小売売上総額のeコマースが占める割合は全体の16.4%とのことだ。尚、2016年のeコマースのシェアは14.7%。中でも「衣類」がイギリスのオンラインショッピングカテゴリーの首位を占めており、は第2位「休暇用宿泊施設予約」のカテゴリーである。

さらに、オンライン買い物客の93%は、実店舗でも買い物をしているという。

Ecommerce Foundationによると、オムニチャネルはイギリスのeコマースにおいて重要な役割を果たしているとのこと。事実、オンライン買い物客の93%が店舗でも買い物をしているということだ。「英国の消費者がオンラインショッピングをする理由として、豊富な選択肢があること、価格の比較が可能なこと、およびコストが抑えられることが挙げられる」と同団体は述べている。
イギリスのオンライン消費者のほぼ半数は、携帯電話やタブレットを使って商品を検索し、デスクトップを使って注文する。オンラインで買い物をする際には、93%が英国の小売業者を、31%がEUの他の国の小売業者を選んでいるという。

 

消費者購買行動:カテゴリ別オンライン購入割合

2017年のオンライン買い物客による商品カテゴリ別購入割合)

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の5/3公開の記事を翻訳・補足したものです。