株式会社ファーストリテイリング(以下、ファーストリテイリング)と株式会社ダイフク(以下、ダイフク)は10月9日、両社における戦略的グローバルパートナーシップ構築について、中長期的・包括的な物流に関するパートナーシップ合意書を締結し、ファーストリテイリングは世界各地の倉庫を自動化することを発表した。

 

パートナーシップ締結で、全倉庫自動化を目指す

今回のパートナーシップ締結に伴う両社の取組みとして、最新鋭の自動化設備の導入が挙げられた。ファーストリテイリンググループのブランドの国内外における倉庫自動化に向け、世界最新鋭の自動化設備を開発・構築する。また、この倉庫自動化の計画実行メンテナンスに対応するために、両社から特別チームを編成することでよりよい物流環境の構築を目指す。

倉庫の自動化設備の導入に際しては、その設計・機器・資材、および専門的人材の調達、建設、試運転を含む全加齢における業務を一貫して推進し、最短での自動化設備投入を目指す。さらに、自動化設備の生産性の最大化に向けて、物流システム開発において協働し、必要なシステムの開発を計画・実行していくという。

 

荷物の積み下ろしから、検品、配送箱の最適化まで自動化した有明倉庫

自動化倉庫として稼働する有明倉庫では、天井までの空間を有効活用することで保管効率を大幅に拡大させており、荷物の積み下ろしや検品、商品入出庫、配送箱の自動大量作成、内容量に合わせた配送箱の容量最適化、さらに商品コンテナの片づけや商品の仕分けといった工程が自動化されている。

倉庫自動化後、入庫生産性は、80倍にまで跳ね上がり、省人化率は90%であるという。また、RFIDを活用した、電磁波や電波等による自動検品制度は現在のところ100%だ。

 

ダイフクとの取組みにおける倉庫の自動化は、アパレルの自社商品のみに特化しており、、多種多様な商品に対応する必要がないことから、実現したのだというファーストリテイリング。今後、世界全拠点での倉庫自動化を目指し、ダイフクとの連携を深める。