PayPal中国は9月6日に行われた中国越境EC大会において、PayPalを利用する中国のEC事業者に2つの新規サービスを提供することを発表した。
1つ目は、オンライン決済手続きを簡単にする機能である。
この機能はPC・モバイル端末両方から利用が可能である。PC端末からは、事業者側がこの機能を搭載すると、ECサイトを利用する顧客はショッピングページからページ遷移なしでいくつかのボタンを押せば、簡単に決済が完了できるようになる。モバイル端末からは、One Touch TMという機能で、名前の通りに消費者はワンクリックすることで決済を確認し完了することができる。
既に世界で550万のEC事業者とアメリカのオンライン小売事業者トップ100のうち75%超のEC事業者はこの決済機能をサイトに実装している。そして、6,000万人を超える消費者がOne Touch TMを今までに利用したという。
2つ目の新規サービスは、中国のEC事業者にWechatアカウントとPayPalを紐付けるサービスだ。これはEC事業者がWechat上でPayPalの取引履歴や残高などの詳細データをチェックすることができるもので、WechatやAlipayが2大モバイル決済サービスとして君臨している中国において、PayPalはその利便性を利用した戦略に出て利用者増を狙う形となっている。
※当記事は中国メディア「Ebrun」の9/6公開の記事を翻訳・補足したものです。