Facebook IQの調査によると、女性がもつ能力や才能をアピールし、男女平等を推進するような広告は、女性のセクシャリティーを強調する広告よりも効果が高いという。
男女平等を描く広告が好感度の上昇につながる
今回調査の対象となったのは、18才以上の米国人1,547人。そのうち48%は、男女平等を推進するメッセージ性をもったブランドに対してより好感を抱くと回答している。男女平等を描く広告に魅かれるのは女性だけではなく、男性も45%がそうしたブランドから商品を購入したいとしている。
この傾向はFacebookにおける広告に対しては特に顕著で、女性の79%と男性の75%が、Facebookで男女平等を推進するブランドを肯定的に評価すると答えている。
女性をセックスシンボルとして描く広告には嫌悪感を感じる人も
この調査では、75%もの女性が、ブランドが男女平等のメッセージ性をもった広告を作るためには、女性をセックスシンボルとして描くのをやめることが最も重要だと回答している。
強い女性を描く広告は女性の関心を引く
また、消防服をきた女性を特集した動画は、露出度が高いドレスをまとった女性の動画よりも、女性からは約1.85倍の関心を集めた。強い女性を描いた広告が、セクシャリティーを全面煮出した広告よりも女性の関心を引きやすいということだ。
また、Facebook IQは匿名で、アメリカのFacebook投稿を用いた感情分析を実施。女性の運動能力を取り上げたり、女子が科学・技術・工学・数学などの科目を勉強することを肯定するブランドがより好意的に受け取られていることが明らかとなった。
これらの結果を受けて、Facebookは広告主はステレオタイプや性的な客体化を避けながら、ジェンダーポジティブなイメージと女性の力に目を向ける広告作成を奨励している。
男女平等に関する議論が活発になされるアメリカでは、Facebook広告においても男女平等のメッセージ性をもった広告が肯定的に受け止められる可能性が高い。女性のセクシャリティーを全面に出す広告よりも、女性の強みや力を特集する広告を作る必要があるのだ。
※この記事は「Mobile Marketing Magazine」の8/7公開の記事を翻訳・補足したものです。