独立系SIerである株式会社システムリサーチは、同社が開発・運営するネットショップ作成・運用クラウドサービス「イージーマイショップ」において2024年度の年間流通総額110億円を達成した。




EC市場の背景

 

経済産業省の最新の調査結果「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、EC市場規模は、2014年から2023年までの間に、約1.94倍に拡大している。一方、エンパワーショップ株式会社が運営するEC業界で最も深く・鋭く・分かりやすく情報提供をするブログメディア「eコマースコンバージョンラボ」が発表した「2024年時点最新【2023年EC流通総額ランキング】」では、市場成長を上回る勢いで新興サービスが登場したことにより、流通が伸びている既存サービスは少なく、4割近くがマイナス成長、2桁成長を達成しているサービスは4サービスに留まるという結果になっていた。そのような状況下においても、イージーマイショップは、8年連続で2桁成長を達成した。

 

 

年間流通総額110億円達成できた理由

 

2024年度における年間流通総額110億円を達成できた理由は主に3つ挙げられる。

1つ目は、「多くのジャンルで流通額が増加」している点で、「化粧品・美容・医療(前年比42%)」「アート・オリジナルグッズ(前年比34%)」「イベント・チケット(前年比29%)」「アパレル・ベビー(前年比21%)」などで高い伸びを記録していた。 また「アート・オリジナルグッズ」「イベント・チケット」「アパレル」はEC化率が比較的高いとされる分野である反面、「化粧品・美容・医療」はEC化が比較的低いとされるが、イージーマイショップ導入店舗では双方での流通額が伸長している。

2つ目は、「中規模以上のショップの増加」で、年間流通額1億円超のショップ数における前年比成長率が44%、5,000万円超~1億円が4%、500万円超~5,000万円が5%となり、幅広いショップ規模での拡大が進んでいる。

3つ目は、「商品特性に応じた設計・表現を支援するアドインの活用」で、流通額成長率の高いショップ、上位50店舗のアドイン導入傾向としては、「オーダーメイド機能」の導入率が44%、「クーポン」の導入率が42%となっており、高い割合で活用されている。近年EC化率が高まり、競争が加速しているため、競合他社との差別化や、個人消費者の意識変容に対応できる「プレミアム訴求」が重要と言われているが、イージーマイショップにおいても、商品特性や顧客層に応じた設計・表現を支援するアドインが比較的多く使用されている。

 

 

今後について

 

今後に関してイージーマイショップは、「事業者の多様なニーズに応える柔軟な機能拡張と運用支援を強化し、オンライン販売のインフラとして、更なる成長を目指してまいります。また、内部からの情報発信強化を強めて、より多くの皆様にサービスを知っていただく機会を増やしていきたいと考えています」とコメントした。

 

 

イージーマイショップとは

 

イージーマイショップとは、個人・法人を問わず累計34,000店舗に利用されているネットショップが無料で作成・運用できるクラウドサービス。オーダーメイド商品の販売やセット商品販売、定期販売、予約販売、会員限定商品など多彩な販売機能で、事業に適した思いどおりのネットショップが作成できる。また、独立型ECサイトの重い課題である「集客力」のサポートとして、「創作品モール あるる」との連携・商品PRオプションも対応している。