Webとアプリの収益最大化を支援するマーケティングツールの開発・提供をするRepro株式会社は、Webサイトやアプリの表示速度がユーザーの行動に与える影響に注目し、表示速度がユーザーの行動や心理にどのような影響を与えているかを明らかにすべく、全国10代から60代の男女1,200名を対象に調査を実施した。



調査結果

 

Webサイトやアプリの表示速度に対する認識の傾向を調べるため、「速い」と感じた経験と「遅い」と感じた経験の有無を質問したところ、表示速度が「速い」というポジティブな経験よりも、「遅い」というネガティブな経験のほうが記憶に残りやすいことが示唆された。さらに、すべての年代においてもWebサイトやアプリの表示速度が「速いと感じた経験がある」と回答した人の割合よりも「遅いと感じた経験がある」と回答した人の割合が上回る結果となっていた。

 

 

「表示速度が遅いと感じて、そのWebサイトやアプリから離脱した経験はありますか」という質問に対し、67.0%と半数以上があると回答していた。ユーザーの離脱は、直接的にサービスの収益に影響を及すため、表示速度の遅さを感じさせない工夫が重要だといえる。

 

 

また、離脱行動をさらに詳しく調査するため、「表示速度が遅いと感じてWebサイトやアプリでの買い物を諦めた経験はありますか」と尋ねたところ、53.4%が表示速度の遅さを理由に買い物を諦めた経験があると回答。半数以上のユーザーが、購入を検討していたにもかかわらず、表示速度の遅さが原因でWebサイトやアプリから離脱していることが明らかとなった。

 

 

Webサイトやアプリから離脱した理由を尋ねると、最も多かった回答は「ページが表示されるまでに時間がかかりすぎた(ページの表示速度が遅い)」で、69.5%にのぼった。次いで、「ページの操作が反応しづらかった」が43.5%、「広告やポップアップが多くて操作が妨げられた」も25.3%と、操作性の問題も大きな離脱要因であることが明らかになった。

 

 

まとめ

 

今回の結果から、Webサイト・アプリを提供する事業者は単に高速化を目指すだけでなく、「遅い」と感じさせない工夫を徹底することが求められていることが分かった。また、表示速度の遅さが積み重なることで、ユーザーのフラストレーションが増し、ブランドへの信頼低下にも繋がる可能性があることから、競争が激化するEC市場やデジタルサービスにおいて、快適なユーザー体験を提供することは、顧客ロイヤルティの向上や長期的なブランド価値の維持にも直結する重要な課題といえる。

 

 

Repro株式会社について

 

Repro株式会社は、”テクノロジーの力”と”人の力”を掛け合わせ、人とサービスの間に存在する課題を解決するマーケティングソリューションカンパニー。また、Web、アプリの顧客一人ひとりに対し、最適なタイミング、内容、チャネルでのコミュニケーションを可能にするカスタマーエンゲージメントプラットフォームの「Repro」、専門のプロフェッショナルチームによる収益最大化サービス、Webサイトの表示スピードを高速化する「Repro Booster」を提供している。