eコマース大手Amazonは、Climate Pledge Friendlyクライメイト・プレッジ・フレンドリー、第三者機関によって認証されたサステナブルな特徴を持つ商品に葉っぱのアイコンが表示される)プログラムに参加したマーケットプレイス出品者の売上が、12.5%増加したという調査結果を発表した。特に認知度が低い商品は、このプログラムの恩恵を受けている。

オンラインマーケットプレイスのAmazonは、近年、二酸化炭素排出量の削減に努めている。2022年には、「2027年までに欧州の輸送網を脱炭素化するため、10億ユーロ以上を投資する」と発表した。また2024年には、英国に仕分けセンターとなるマイクロモビリティハブの建設を開始している。


140万点の商品
がClimate Pledge Friendlyの認定対象

2020年に、販売者(セラー)向けにClimate Pledge Friendlyプログラムを開始していたAmazon。これにより、消費者は持続可能な商品を見つけやすくなった。現在、欧州と米国で140万点の商品がこのプログラムラベルの対象となっている。

先日、Amazonは、このプログラムに参加している販売者を対象に、このラベルの効果を調査した。この調査には、米国の45,000点の商品と、欧州の販売者による45,000点の商品が含まれる。


商品総売上高が13.3%増加

同プログラムに参加することで、商品総売上高が13.3%増加したことが今回の調査によって分かった。また、プログラム参加後12週間で、売上高が12.5%、出荷商品数が4.4%増加した。

「目立たない商品の売上高増が顕著」

さらに、認知度の高い商品よりも、プログラム参加前に閲覧が少なかった商品の売上高の増加が顕著であった。これらの結果は、消費者がプログラムのラベル認証を得た商品を購入する可能性が高いことを示唆している。つまり、顧客がサステナブルな商品を見つけやすくすることで、購買行動に影響を与えることができるということである。


※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の1/16公開の記事を翻訳・補足したものです。