東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社は、2期以上連続で増収をしている、東南アジアの越境EC担当者100名を対象に、東南アジアの越境EC成功企業に関する実態調査を実施した。




調査結果

 

「Q2.越境ECの売上増加のために、実施している施策を教えてください。(複数回答)」で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「最も売上に貢献した施策を教えてください。」と尋ねたところ、1位は「SNSマーケティング」で40.4%と圧倒的に多く、2位は「Web広告」で17.2%、「ECモールへの出店」が15.2%となっており、多くの企業でSNSを活用したマーケティングが売上向上に繋がっていることが分かった。

 

 

Q3で「SNSマーケティング」と回答した方に対し、「Q4.実施している、具体的なSNSマーケティング施策を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、最も多かったのは手軽に始めやすい「SNSアカウントの運用」で80.0%、次いで「SNS広告の配信」で70.0%、「インフルエンサーマーケティング」と「動画マーケティング」が同率で52.5%だった。一方、「ライブストリーミング」に限っては、活用している企業が12.5%と少数だった。

 

 

「越境ECにおいて、重視しているポイントを教えてください。(複数回答)」と尋ねると、「ローカル決済方法の導入」が最多で60.0%、「マーケティングの強化」と「配送・物流体制の強化」が50.0%という結果だった。このことから、マーケティングや配送よりも現地の決済方法に重きを置いていることが分かった。

 

 

「越境ECを始める際、注意すべきだと思うことを教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「現地の文化や消費者習慣への理解」が53.0%、「現地の法規制やコンプライアンスへの対応」が50.0%、「ローカル決済手段の導入と対応」が48.0%という回答だった。「現地の文化や消費者習慣への理解」が1位だったことから、越境ECをスタートさせる前に、現地の人々の生活や文化から、商品の需要があるかどうかを把握しておくことが重要そうだ。

 

 

まとめ

 

今回の調査で、越境ECの成功には、「SNSマーケティング」と現地の文化や消費者習慣の理解が不可欠であることが明らかになった。また、東南アジアは多様な市場環境を持つため、各国ごとに異なる文化的背景や消費行動に対応することが必要で、特に、現地法規制やローカル決済手段の導入など、地域に即した対応が必要であり、これにより越境ECにおけるリスクを軽減することができる。このことから、企業は、増収企業に倣い、「SNSマーケティング」を強化しながらも、現地の市場特性を考慮した支援体制を整えることが、成功への大きな一歩となるだろう。

 

 

ショッピージャパン株式会社について

 

Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームで、企業のデジタル化とオンラインプレゼンスの強化、多くの人々のデジタルサービスへのアクセス、更には現地社会の活性化を支援することで、多方面と繋がるデジタルエコシステムを実現している。また、Shopeeは現地のデジタル経済への貢献者であることを目指しており、事業者がeコマースで成功するための支援に尽力している。