昨年、ドイツではeコマース総売上の6.4%が、実店舗でのクリック&コレクト・ソリューションによってもたらされた。しかし、その売上は異なる製品カテゴリで均等に発生しているわけではない。クリック&コレクトにおいて、最も多く売上を占めるのは家電製品カテゴリで、そのシェアは27%にのぼった。
昨年は、オンラインショップと実店舗の両方にとって厳しい年となった。オンラインショップでは、多くの需要に対応し、すべての注文を期限内に発送できるように奮闘しなければならなかった。一方で、実店舗は空っぽのショッピングストリートに対処しなければならなかった。
「2021年はオンラインと実店舗、両方の小売業者にとって厳しい年だった」
多くの小売業者は、商品を販売するためにクリック&コレクトを採用した。クリック&コレクトとは、オンラインショッピングとオフラインショッピングを組み合わせたハイブリッドソリューションだ。消費者はオンラインで欲しい商品を注文し、近くの店舗で受け取ることができる。
ドイツ人の4人に3人が「クリック&コレクト」を知っている
HDE Online-Monitor 2021によると、2020年にはドイツ国内の全eコマースの6.4%がクリック&コレクトによって生み出されている。また、ドイツのインターネットユーザーの4分の3が、この言葉を知っており、またその意味も知っているという。
ドイツにおけるクリック&コレクト(画像出典: ecommercedb.com)
クリック&コレクトによる売上が最も少なかったのは「DIY & ガーデニング」
クリック&コレクトの売上が最も少なかったのは、「DIY & ガーデニング」カテゴリで、オンラインで注文した商品を店頭で受け取った顧客からの売上はわずか5%だった。これは、同カテゴリの店舗が長期間閉鎖されていなかったことを考えれば、驚くべきことではない。クリック&コレクトの売上が最も大きいカテゴリは家電製品となり、総売上の27%を占めていた。
ドイツ人の多くは、コロナの後もクリック&コレクトを利用予定
ドイツのインターネットユーザーの半数以上が、2020年12月から今年3月の間にクリック&コレクトを利用した。また、58%がロックダウン解除後もクリック&コレクトを利用するだろうと回答している。
※当記事は英国メディア「Ecommerce News」6/25公開の記事を翻訳・補足したものです。