eBay Inc.は、大手グローバルペイメントプロセッサーAdyen(アディアン)社と主要な決済システムパートナーになる契約を締結した。

これにより、これまでPayPal一択だった決済サービスから独自決済サービスへの移行を行うという重要な判断を下したことになる。

今後、2020年まで継続するPayPalとの決済パートナーシップ契約の範囲内で独自システムの導入を進め、これまでeBayにおける主要決済サービスであったPayPalは2023年7月まで決済選択肢の一つとして提供されるという。

 

独自の決済サービス機能構築に向けて長期的な投資を開始

eBayは独自ペイメント導入に必要な機能を構築するために事業全域に大規模な投資を開始。今回パートナーシップ契約を結んだAdyenは世界中で複数のマーケットプレイスの決済処理を担当しており、150以上の通貨と200以上の決済方法を取り扱っている。

eBay独自の決済システム導入は、2018年下半期に北米で小規模にスタートし、2021年にはほぼ移行完了できるよう徐々に拡大させていくという。なお、新しい決済システムの導入後現在のeBayにおける売り手の通常時のオペレーションには大きな変化はない。新システムの導入により、これまで必要であったPayPalの口座が必要なくなり、決済情報も含めて一括した管理が可能となる。

これに伴い、eBayアカウントに決済機能を導入するためには決済に関する追加情報をeBayに提供することが必要となる。なお、出品の継続にはeBay決済機能に関わる一連の手続きを2021年7月までに完了する必要があるので、出品者は注意する必要がある。

 

eBayは今後、顧客のショッピング体験を更に向上させるとともに、各種販売ツールを高度化し、販売者との連携を通してより良い機能の追求をしていく。