米マーケティング会社Mindshareの小売業におけるキートレンドの調査によると、ブランドと顧客とのつながりを強化するという点で、モバイルの果たす役割がより重要性を増してきている。

 

英国の18歳以上、1,000人のスマートフォン所有者のデータを基にしたMindshareの調査によると、顧客の65%は実店舗での購買体験をよりよいものにするために、将来もっとモバイルを活用することになるだろう、と考えているという。さらに回答者の51%は、興味深く独創的な店舗を持つブランドで買い物する傾向が強いと回答した。この数字は34歳以下では60%にも上る。また顧客の60%は、小売ブランドは顧客の購買体験を向上させるために最新のテクノロジーに通じている必要があると答えた。

テクノロジーの利用がますます盛んになる中、顧客の65%はブランドが顧客データをどう使用するかに意識を向けるようになってきている。また68%は、顧客データを共有しているブランドに対する眼識がある。

その他の点では、25歳から34歳のうち60%はメールやオンラインチャット、Messengerアプリを通じて、ブランドとチャットすることが容易になっていると感じている。このことから現代において、いつでも瞬時に顧客に満足感を与えることの重要性が見えてくる。

Mindshare UKの最高営業責任者であるDavid Walsh氏は「我社にとって視聴者が一番大事な顧客だ。彼らのために価値のある体験を創造していくことで、ブランドにとってより大きなビジネス価値が生まれるだろう。これは、継続的な適応力で変化し続ける小売業界では、特に当てはまることだ」と発言している。「技術革新の進化や接続機器の増加に伴い、ショッピング体験に対する顧客の期待はこれまで以上に高まっている。この調査報告の狙いは、ブランドにとって実行可能な洞察を提供することはもちろん、これらのキートレンドを浮き彫りにすることである」と続けた。

 

※当記事は「Mobile Marketing Magazine」の9/20公開の記事を翻訳・補足したものです