フォロワー数が多く投稿頻度が高い、いわゆる“ソーシャルメディアインフルエンサー”の為のプログラム

米Amazon社はAmazon.com内で、ソーシャルメディアの利用者で高い影響力を持つユーザー(インフルエンサー)に対し新しいプログラムの試験運用を開始している。

Amazonは自社で選出したインフルエンサーに個別のバニティURLを提供。その中で商品を宣伝し、販売に繋げたインフルエンサーに対し、報酬を支払うというものだ。

先週報告されたこのプログラムは、同社のアフィリエイトプログラムに類似している。消費者がインフルエンサーのAmazonバニティURLを介して商品購入をすると、インフルエンサーに報酬が入るというものだ。しかし、誰にでも参加の門戸が開かれているAmazonアフィリエイトプログラムに対しこのプログラムは、参加の招待を受けられるのがAmazonが参入の価値を認めたソーシャルメディアインフルエンサーのみ、という点が異なっている。

Amazon社インフルエンサープログラムの詳細ページより:

Amazonインフルエンサープログラムでは、多数のフォロワーを有しコンテンツの更新頻度が高く、更に販売可能なコンテンツを持つ、ソーシャルメディアのインフルエンサーに向けてデザインされている。バニティURLの利用で、インフルエンサーを介して紹介されていく商品を、顧客は簡単に検索、閲覧、購入することが可能。プログラムでは、インフルエンサーのソーシャルメディアプラットフォームを介した販売に対し、報酬を支払う仕組み。

Amazon社は申し込みのあったインフルエンサーの選出基準として、彼らが利用するあらゆるソーシャルプラットフォームでのフォロワー数、投稿頻度、コンテンツの質、Amazon.comとのネットワーキングが妥当かどうかなどを考慮し、判断するとしている。

「特に決まった基準はなく、すべての商品カテゴリーにおいてこのプログラムは適応される」とAmazon社。

報告では、既にこのプログラムに参加中のYouTubeチャンネル「What’sUpMoms」の社長兼COOであるLiane Mullin氏からのコメントが掲載されている。

「周囲からは私たちが利用している商品や、おすすめの商品はないか、といった問い合わせは多い。このプログラムを利用する事で、私たちはAmazonストアを持つことになり、このストア内ですべての買い物コンテンツを簡単にキュレートする事が可能になった」

 

インフルエンサープログラムへの申し込み方法は、Amazonインフルエンサープログラムページに記載。ただし応募件数が多いため、Amazon社に選出された応募者のみに参加許可の連絡がいくという。

 

 

※当記事は米国オンラインメディア「Marketing Land」の4/3公開の記事を翻訳・補足したものです。