世界的な大手クレジットカード会社Master Cardは、EC市場の発展が著しいインドに対して過去2年間で30%増資してきた投資額を更に増やすことにした。
「インドは投資優先度の高い国の一つ。過去2年間でインドへの投資を30%増資しており、今後も更に増やしていくつもりだ。」と話すのは、Master Cardのアジア太平洋市場副社長のSam Ahmed氏。
同氏によると同社は、インド政府主導の「デジタルインド計画」に沿った投資計画を立てており、インド人消費者の日常的な電子決済をMaster Cardが手助けするとの事。Master Cardは、将来インドで始める顔認証システムや、新しい電子決済システム「Masterpass」を含む様々な電子決済の技術革新に取り組むそうだ。
こうした電子決済の技術革新への取り組みは、インド人の携帯電話普及率が高い点が鍵となる。インドへの投資の流れの中で、Master Cardはデジタル化した技術を消費者が理解できるようにサポートするとAhmed氏は言っている。
投資によって、デジタル化とEC市場へ向かう消費者のニーズをしっかり汲み取っていく狙いがある。Master Cardは中小企業や小売業者、外国人などとパートナーシップを結ぶことも視野に入れているようだ。
さらにホットなインド映画業界にも注目するAhmed氏。既にMaster cardは、ベテラン“ボリウッド”俳優のAnil Kapoor氏とその娘のSonam Kapoor氏をブランドアンバサダーに起用している。
※当記事はインドメディア「DNA India」の1/30公開の記事を翻訳・補足したものです。