ネクストエンジンを運営するNE株式会社は、月商100万円以上の売上を達成かつ、EC運営のためのシステムを導入したことがあるEC事業者100名に対するアンケート調査を実施した。
調査結果
「運営するECサイトで、 一元管理システムはいつ導入したか」という問いに対し、「EC事業開始から1ヶ月以内」に導入した事業者が59%と約6割、「1~3ヶ月以内」に導入した事業者は15%、1年以内に導入していたのが約80%で、全体として一元管理システムの導入率は92%と多くの事業者が導入していた。
「運営するECサイトで、 在庫管理システムはいつ導入したか」という問いに対し、「EC事業開始から1ヶ月以内」に導入した事業者が57%、「1~3ヶ月以内」に導入した事業者は15%、全体として在庫管理システムの導入率は94%と、一元管理システムとほぼ同様の結果だった。
「運営するECサイトで、受注管理システムはいつ導入したか」という問いに対し、「EC事業開始から1ヶ月以内」に導入した事業者は50%、「1~3ヶ月以内に導入した事業者」は15%、全体として受注管理システムの導入率は91%だった。一元管理システムや在庫管理システムと比べ1か月以内の導入は少なかったものの、全体的な導入率としては、ほぼ同様の数値だった。
この3つの調査の結果、月商100万円を売り上げるEC事業者の約半数が業務効率化システムの導入をわずか1ヶ月以内に行っていることがわかった。また、業務効率化システムの導入により業務プロセスがスムーズになり、空いた時間ができることでリソースの最適な利用が可能となるなど、システムの導入が月商100万円を実現するための大きな手助けとなっていたようだ。
「運営するECサイトで、購入率を上げる施策を行っているか」と尋ねたところ、商品ページの構成・デザインの見直しを行っている」が最も多く80%、次いで、「モールのイベント対策を行っている」が52%だった。その一方、購入率向上策を行っていない事業者も少数だが8%いた。
「運営するECサイトで、レビューを書いてもらうための施策を行っているか」の問いに対し、「次回注文クーポンを付与」が68%が最も多く、「次回ポイント付与」が45%、「レビュー依頼を商品に梱包する」42%となっており、顧客がお得さを感じられるクーポンやポイントでの還元が多かった。
まとめ
今回実施したアンケート調査から、購入率向上策やレビュー対策に多くの事業者が取り組んでおり、競争が激化するEC市場で成功するためには継続的に様々な対策をすることが必要であると示された。また、EC事業開始から1ヶ月以内に業務効率化システムを導入した事業者が約5割にのぼることがわかり、月商100万円を達成するためには売上を伸ばす施策はもちろん、業務効率化が必須の条件となることが明らかとなった。このことから、顧客ニーズや自社の課題に合わせてシステムを導入し、業務効率を向上させることがEC事業成功するためには必要となってくるだろう。
今後について
NE株式会社は主力事業である「ネクストエンジン」により、年間1兆円を超えるリアルタイムな取引データを保有している。今後も、「コマースに熱狂を。」つくりだすため、豊富なデータアセットを活用したビジネス創出にも注力し、新しい価値を提供していくとのこと。