このレポートは、オンライン小売の普及率は驚異的な速さで成長すると予測されており、今後10年間でオフライン小売を2.5倍上回ることを示唆している。


PTI(Press Trust of India/インド最大の通信社)によると、6 月27日に発表されたDeloitte India(世界最大の会計事務所Deloitte Touche Tohmatsuのインド拠点)のレポートでは、主に二級都市(人口100万人以上~400万人未満の都市)と三級都市(人口100万人未満の都市)におけるeコマースの急速な成長により、同国のオンライン小売市場規模は、2022年の700億ドルに対し、2030年までに3,250億ドルに達する可能性があるという。

同報告書によれば、これらの予測は、総注文額で一級都市(人口400万人以上の都市)を上回る二級都市と三級都市におけるeコマースの急速な成長に起因するとのこと。

インドが世界第3位の消費者市場に成長する中、Deloitte Touche Tohmatsu India LLP (Deloitte India)の「Future of Retail:小売の将来」レポートでは、「2022年に700億ドルだったオンライン小売部門は、2030年までに3,250億ドルに急増する」と予測されている。

さらに、2022年にはこれらの都市が全受注の60%以上を占め、三級都市では受注量が65% という著しい増加を記録し、二級都市では50%の大幅な増加がみられた。

「オンライン小売の急増にはさまざまな要因が考えられる。19,000以上ものPINコードにわたる堅牢な物流インフラによって強化された注文と返品の利便性が、極めて重要な役割を果たしている。さらに、インドはデジタルに精通した2億2,000万人の消費者層を誇り、そうした層がeコマースの成長を促進している」と同レポートでは述べられている。

「テクノロジー、サステナビリティ、先進的な戦略の力を活用することで、小売業者は進化する消費者の需要を満たすだけでなく、価値、エンゲージメント、忘れられないショッピング体験のための新たなベンチマークを設定するエコシステムを構築することができる」と、Deloitte Indiaのパートナー兼消費者業界リーダーであるAnand Ramanathan氏は述べている。

※当記事は米国メディア「Entrepreneur」6/27公開の記事を翻訳・補足したものです。