ドイツの消費者は、まもなくDHLの宅配便ロッカーにAmazonの開封済みの返品商品を入れることができるようになる。AmazonとDHLは、2022年10月から開封済み商品の返品に関して協力を続けてきた。今回は、そのサービスが拡大されることになったという。

昨年10月より、ドイツの消費者はDHLの窓口でAmazon製品を工場出荷時の梱包で返品することができるようになった。DHLの窓口には専用の紙袋があり、その中に商品が梱包される。顧客はAmazonが作成したQRコードを提示する必要があり、その後、DHL窓口でラベルを印刷し、Amazonに商品を発送することができる。

 

顧客の要望に応える

現在、AmazonとDHLは、ドイツにてこの返品サービスを拡大している。DHLの配達員は紙袋を用意して商品を包み、返品ラベルを貼ることになる。

「2023年6月から、すべてのDHL宅配ショップとすべてのDHL宅配ロッカーで、開封済み商品の返品が可能になる」と、Swiss Post(スイスの郵便事業会社)は支店パートナーへの内部メッセージで述べている。Deutsche Post(ドイツの郵便・物流企業)の子会社であるDHLは、こうして顧客の需要に応えている。

 

すでに1,300万件を超える開封済み商品の返品が処理されている

 

「本サービスは、お客様から大変好評であるため、この度サービスを拡大した。2022年10月10日の開始以来、すでに1,300万件以上の開封済み商品の返品を当社の支店ネットワークで受け付けている」。

 

サービスは多くのスペースを占有する

宅配ショップが返品サービスを提供する場合、Amazonは返品商品を梱包するための郵送用袋を備えることを義務付けている。さらに、返品された商品はすべて大きな箱に集められ、7日以内に発送される。一部のDHLのショップオーナーからは、この大きな箱が場所を取ること、さらに手間がかかることを理由に、このサービスを否定的に評価する声も聞かれる。

 

※当記事は英国メディア「Ecommerce news」の6/5公開の記事を翻訳・補足したものです。