多くのビューティーショッパーは掘り出し物を求めるが、「スーパーファン(熱心なファン)」は限定品を正規価格で購入する。


D2Cのeコマース企業ESWの新しい調査によると、オンラインで化粧品を購入する人の大多数は、価格が下がるのを待ち、品切れになるリスクを冒すことが判明した。しかし、限定品を手に入れるために正規の価格を支払う「スーパーショッパー」も相当数存在する。


気にかける理由 

D2Cブランドは、競合他社からワンクリックするだけでアクセスできるため、オンライン買い物客は、価格や商品を簡単に比較することができる。顧客とつながるためには、ブランドは、売上を促進するまったく異なる動機を特定し、それに対応する必要がある。ある集団には効果的なメッセージも、他の集団では無駄になってしまうだろう。


より安い価格を求めて 

同調査では、化粧品をネットショッピングする買い物客の大半は掘り出し物を探していることが明らかとなった。これは若い消費者だけではなく、年齢層が高い世代にも該当する。

Z世代とミレニアル世代のデジタル買い物客の67%は、化粧品をより安く購入するために待つことを好むと回答している。そして、商品が手に入らなくなるリスクも受け入れている。


パワーショッパー(割引待ち客) 

また、この調査では、美容製品に年間2,500ドル以上を費やす「パワーショッパー」と呼ばれる層も特定された。

パワーショッパーの40%は、バーゲンをねらっている。彼らは、全体として消費額は多いが、個々の商品に対して正規価格を支払うことには抵抗がある。


スーパーファン 

これらの傾向に反して、限定商品や希少品を正規の価格で購入する「スーパーファン」という層が存在するのも事実だ。

21%の買い物客は、自分がその商品を購入する最初の顧客の一人であれば、正規価格で購入すると回答。また、25%は、限定品であれば正規価格で購入すると回答している。

このような消費者は、商品の希少性を強調するブランドイベントに好意的である。しかし、価格に敏感な顧客は、このようなイベントには消極的である可能性が高い。


※当記事は米国メディア「MarTech」の4/17の記事を翻訳・補足したものです。