TikTokアプリは、関連性の高いコンテンツをユーザーの「おすすめ」ページに表示することで有名だ。

 

流行りの悪ふざけから奇抜なレシピまで、ある動画がTikTokの「おすすめ」ページに表示されたとき、その関連性に驚くことがあるだろう。ほとんどのTikTokユーザーは、それをある種の謎のアルゴリズムによるものだと決めつけている。

 

しかし今、TikTokは、ユーザーが動画を推奨される理由を見ることができる新しいツールを発表し、その魔法の幕を下ろそうとしている。

 

「当社のシステムは、当社アプリでの行動履歴をもとに、興味のないものを調整するなど、さまざまな要素を組み合わせて動画をランク付けし、コンテンツを推薦している」と同社は声明を発表した。「私たちの目標は、関連性のあるエンターテイメント性の高い様々なコンテンツを提供することだ」。

 

新しいツールの使い方は、比較的シンプルだ。

 

ユーザーが、自分の「おすすめ」に表示された動画上で「共有」を選択すると、クエスチョンマークを含む選択肢のリストが表示される。クエスチョンマークを選択することで、ユーザーは「なぜこの動画がおすすめなのか?」というページに移動することができる。

 

挙げられる理由としては、ユーザーがフォローを許可または推奨しているアカウントからの動画であること、その動画がその地域で作成されたものであること、その動画がその地域で人気のコンテンツであること、または単にその動画が、ユーザーの「いいね」、検索、共有、コメントを通じて何らかの形で交流した他のコンテンツと性質が似ているということなどがあり、表示される動画によって異なるだろう。

 

TikTokは、この新機能がユーザーやクリエイターとの透明性を高め、よりオープンなプラットフォームを作るという同社の目標をさらに推進することになると考えている。同社は、新しいツールの公開日を明示していないが、今後数週間のうちに公開されるだろうと述べている。

 

最近、TikTokが批判にさらされている。TikTokは中国資本のByteDanceが運営しており、ユーザーの情報がどれだけ中国政府と共有されているかが懸念されているため、議員たちは米国内でこのアプリを禁止する案を出している。

 

TikTokの月間アクティブユーザー数は、2022年第3四半期時点で15億人以上と報告されている

 

※当記事は米国メディア「Entrepreneur」の12/20公開の記事を翻訳・補足したものです。