eコマース大手のAmazonが、ベルギーのメカトロニクス専門企業Cloostermansを買収した。買収金額は不明。Amazonは、Cloostermansの技術を用いてロボット事業を拡大する。
2019年から協業
Cloostermansは1884年に織物修理工場として設立、小型の繊維機械を開発した。ベルギー国内のハンメ、ブリュッセル、アントワープに拠点を持つ同社は、70年代以降、メカトロニクスの専門企業として成長した。
「Amazonは、重いパレットやコンテナの移動・積み上げにロボットを使用」
オンラインマーケットプレイスであるAmazonとCloostermansは、2019年から協業している。Amazonは現在、倉庫内で重いパレットやコンテナの移動や積み上げの際に、Cloostermansのロボットを使用している。また、同社のロボットは、注文品を効率的に梱包し、梱包材の無駄も省くのに役立っている。
買収により事業を強化
Amazonによると、現在、同社では世界中で52万台以上のロボットユニットが稼働しているという。同社は、今回の買収によってロボティクスオペレーションを強化し、迅速に規模を拡大することができる。「Amazonは、従業員のより快適で安全な労働環境と顧客満足を最大化するために、ロボティクスとテクノロジーへ投資している」と、Amazonグローバルロボティクス担当バイスプレジデントのIan Simpson氏は語った。
「CloostermansのチームがAmazonに参加」
Cloostermansの従業員200人は、欧州のAmazonグローバルロボティクスチームに参加する。「当社がまもなくAmazonファミリーの一員となり、グローバル規模でもたらすことができるインパクトを拡大することを楽しみにしている」と語るのはCloostermansのCEOであるFrederik Berckmoes-Joos氏。さらに「我々がイノベーションの次章の一部を担えることに興奮している」と述べた。
※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の9/12公開の記事を翻訳・補足したものです。