2022年までに世界的にCOVID-19が収束していれば、モバイルチケッティングはパンデミック前の2019年の水準まで回復すると予測される。英国の調査会社Juniper Research調査によると、モバイルチケットの取引数は、旅行やレジャー活動、イベントへの参加者の増加に伴って、今年の68億から2022年には169億に増加する見通しだ。

 

米国では、COVID-19の影響により非接触型、およびアプリ内発券ソリューションの使用の増加に伴い、2020年から2023年の間の取引量が増えるため、最も高い成長を遂げると期待されている。

なお、エンターテインメントとスポーツのモバイルチケッティングに関しては、消費者が、安全面と経済的負担に関する懸念から、これらのイベントへの参加から遠ざかることとなり、2023年までは2019年の水準を超えないと予測されている。

「モバイルチケッティングを適切に導入することは、娯楽施設における消費者の信頼を回復するために重要であり、チケット販売業者は、早急にこれに対応する必要性が生じている」と、調査レポートの著者である Susannah Hampton氏は述べた。

 

非接触型チケッティングは、早ければ2021年にCOVID-19以前の水準に達し、2020年に予測される60億ドルから、2023年には250億ドルに成長すると期待される。非接触型へのシフトは、人々がウィルスを懸念している間、そしてそれ以降も、利便性の高さをより快適に感じるようになることで、永続的になる可能性もあるだろう。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の9/22公開の記事を翻訳・補足したものです。