SaaS型ECサイト構築プラットフォームfutureshopを提供する株式会社フューチャーショップは、リリースしてから1年が経過した、CMS機能「commerce creator」の利用状況を調査し、結果を報告した

 

2018年9月3日のリリースから2019年9月2日まで、開店準備中の店舗を含めた利用店舗数は571だった。およそ、4店舗に1店舗はcommerce creatorで構築したECサイトを運営している、または、開店に向け構築・準備中となっている。

 

また、業種別利用状況として571店舗を調査したところ、「アパレル・ファッション」カテゴリー店舗が38.9%の222店舗と、約40%の割合を占めた。続いて、「日用品・雑貨・インテリア」が14.7%の84店舗、僅差で「食品・スイーツ」が14.2%の81店舗という結果となった。

 

commerce creator導入効果の調査については、2019年8月の月間流通額が50万円以上のショップから、commerce creatorで構築された店舗を運用しているか(以下、導入済店舗)、していないか(以下、未導入店舗)に分けた後、月間流通額の成長率上位・下位10%の店舗を除外し、各80店舗ずつランダムに抽出した。

今回の調査で分かったことは、流通額の昨年同月比は160店舗全体で平均114.49%の成長し、そのうち、commerce creator導入済の80店舗は平均124.65%と、未導入店舗より高いこと。そして、デバイス別では、スマートフォン経由の決済が成長を牽引し、commerce creator導入済店舗では受注件数が平均138.26%の成長が見られたことだった。

 

このデータの背景には、commerce creatorで構築されたECサイトでは、コンバージョンまでの導線が改善され、検索エンジンや広告経由に加え、ブログやSNSでのコンテンツ発信など、さまざまな集客施策での来訪者をスムーズに購入完了させることが出来ることが理由にありそうだ。

また、これまでバナー変更など、ページ内全体のHTMLを読み解き、該当箇所を見つけ出した上で作業する必要があったが、commerce creatorでは管理画面から該当するパーツ内を変更するだけで良く、新作告知やイベント開催といった、施策実施に向けてECサイトで日々発生する作業の手間が軽減されることも大きい。

 

購入完了までの導線設計の自由度が高く、施策の効果を最大限に引き出せるのがcommerce creatoの魅力であり、特徴だ。今後も導入店の成長率に注目していきたい。