アプリを離れることなく商品を購入することが可能に。

現在のところ限られたブランドのみが対象だが、Instagramはユーザーがアプリ内で商品決済を完結できるアプリ内決済(in-app checkout)機能の提供を開始。この新機能は、23のブランドに限定して提供されており、AdidasBurberryDiorMAC Cosmeticsなどが含まれる。同社によると、この機能は数ヶ月以内により多くのブランドで利用できるようにする予定だという。

 

なぜ関心を持つ必要があるのか

Instagramは、長い時間をかけてeコマースフレンドリーなプラットフォーム構築に取り組んできた。今回の「in-app checkout機能」の提供開始により、同社はeコマースへの野望が叶えられたことになる。広告主は、カスタマージャーニーの商品発見から購入までの過程を劇的に短縮することが可能になるのだ。

この新たなチェックアウト機能は、ユーザーが投稿画像内の商品タグをクリックするたびに「Checkout on Instagram」というボタンが表示される。Instagram内で、ユーザーが一度自分の決済情報を保存すると、次回からはチェックアウトボタンをクリックするだけで、直接アプリ内で商品を購入するなど、注文についてアプリ内で管理することが可能になる。

 

Adidas社デジタルSVPのScott Zalaznik氏は次のように述べている。

「この新たなテクノロジーによって、Adidasの顧客は、インスピレーションを感じた商品を瞬時に購入することが可能になる。我々は、常に顧客のことを最優先に考え、eコマースに取り組み、ブランドと顧客のシンプルかつ強固なコネクションの構築に注力している。Instagram Shopping機能によって、Adidasクリエイター達が常に探求し、キュレートしているプラットフォーム上で、顧客に充実したコンテンツ体験を提供することが可能となった」。

 

より詳しく

・現在、チェックアウト機能は限定ベータ版での提供で、米国内のユーザーのみ利用可能。

・Instagramは、毎月アプリ内の商品タグをタップしているユーザー数は、昨年9月の9,000万人から現在は1億3,000万人に増加したと報告。

・今月初め、Instagramはブランドコンテンツ広告機能の試験的導入を発表している。これにより広告主は、インフルエンサーによって作成された投稿を自社の広告として利用することが可能になった。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の3/19公開の記事を翻訳・補足したものです。