Shopify Japan株式会社は、Shopifyユーザーのすべての事業者に対し、ARを利用した商品販売「Shopify AR」の提供を開始。さらに、Instagramのストーリーから直接Shopifyの商品ページへアクセスできる機能の提供も開始した。

 

AR活用でまるで商品を手に取っているかのような体験を提供

Shopify ARではApple社のARクイックルックフィーチャーを活用。このため専用アプリを開発する必要がなく、SafariのiOS対応機種から商品に関する情報をARで提供することができる。また、ARをネットショップに搭載することで、消費者に商品のサイズや詳細をどこでも確認してもらうことができるため、実店舗とオンラインでの買い物体験の隔たりを少なくすることが可能だ。

従来の商品写真だけでは確認できない、すべての箇所やアングルなどを確認できるため、まるで実際に手に取って商品を選んでいるかのような購買体験を実現する。

なお、海外では既にいくつかのShopifyユーザーがShopify ARを活用して、3D化した商品情報を提供しており、Pure CyclesSeinfiedSpikeballなどが例に挙げられている。

 

Instagramで画像だけでなくストーリーからも商品ページへアクセス可能に

Shopifyでは、2018年6月にInstagramショッピング機能を開始して以来、投稿に製品のタグ付けをすることで直接ショップへユーザーを遷移させることが可能であった。

今回の新機能では、Instagramのストーリーズにショッピングステッカーの追加が可能に。ユーザーはタグ付けされた商品をタップするだけでその商品を閲覧することができ、もう一度タップすると購入できる仕組みだ。

ストーリーには24時間という公開期限があるものの、エンゲージメントの見込みは高い。今後、Instagramアカウントでのサービスに関して、検索タブからのアルゴリズムをもとに、他のユーザーの製品タグが追加されたコンテンツを表示する機能を搭載する予定だ。

 

今回、Shopifyは新たに2つの機能の提供を開始した。とりわけShopify ARでは、画像では限界のある商品の詳細な部分まで消費者に届けることができる。消費者にとって不安解消だけでなく、より「リアル」なお買い物体験の提供が期待される。