eMarketerのレポートによると、2018年のAmazonの米国広告収入は20億ドルを超える見込みだという。

市場調査会社であるeMarketerによる最新の調査予測によると、支配的であったGoogleとFacebookの米国オンライン広告市場におけるシェアは、わずかではあるものの減少するという。市場の2大巨頭であるこの2社の2018年におけるシェアは合計56.8%と予測。昨年は58.5%だった。

 

非常にわずかな減少ではあるが、これにはAmazonとSnapchatの台頭が起因している。eMarketerによると、2018年のAmazonの米国デジタル広告収入シェアは3%近くを占め、広告収入では初めて20億ドルを超える見込みだ。また、モバイル広告が広告収入のおよそ3分の1を占める。

 

Amazonは今後の成長源と考えるオンライン広告に注力している。

 

 

Snapchatも同様に成長を見せている。2018年には同社の米国デジタル広告収入におけるシェアは1%を超え、初めて10億ドルに達すると予測。これは前年比で80%以上の成長を示す。それでもSnapchatは、Amazonに比べると、GoogleやFacebookに対する脅威だとは言えない。

 

大きく報道されたように、Facebookの米国ユーザー数の伸び率は、ほぼ横ばいである。しかし、Facebook傘下のInstagramは成長を続けており、その結果、Facebookの収益も増えているというわけだ。

 

eMarketerによると、今年のFacebookの米国における広告収入は210億ドルに達すると予測される。これは米国のデジタル広告市場の20%弱を占めることになる。一方でInstagramの米国広告収入は55億ドル近くに達し、デジタル広告市場のシェア5%を獲得すると予測。

更に、Instagramのモバイル広告収入のシェアは7.3%となると予測されている。

 

広告市場を独占するプラットホームであり、2018年400億ドルの収入に迫る勢いを持つGoogleは、米国デジタル広告収入の37%を獲得すると言われている。一方で、広告収入の増加に対し、デジタル広告市場全体におけるシェアは約2ポイント低下すると見られている。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の3/19公開の記事を翻訳・補足したものです。