1990年代半ばから2000年代前半に生まれたZ世代の63%は、ソーシャルメディアで自分がフォローしているブランドや広告だけを見たいと思っている。このことからマーケティング担当者はこの世代へのマーケティング戦略を変える必要があることがわかった。

英国の調査会社Jaywingの依頼で英国の調査会社YouGovが16歳から21歳の1,000人を調査。これによると73%がソーシャルメディア上に広告が多すぎると感じ、たった16%がそれらの広告が自分たちに関連があると感じている。しかし、60%は「いいね」と感じたり自分に関連があると思ったりしたコンテンツはシェアする可能性が高いと回答しており、この世代を対象に広告を作る際は関連性が必要であることが明らかになった。

Jaywingの取締役社長Brian Taylor氏は「この調査では、ブランドが正しく広告を打つ重要性が強調されている」と語る。さらに「チャネルに対するアプローチを調整することが不可欠であり、公開フィードと非公開フィード両方でユーザーがオンライン上でシェアしたいと思うような真のコンテンツを作る。デジタル世代に育っているのでZ世代は無関係の広告には寛容でなくなり、品質と誠実さはとても貴重である。良いコンテンツならば、無理な広告を打たなくても自然にシェアされる」と続けた。

この調査ではさらに、Z世代の68%が、投稿に対する見知らぬ人からの反応よりも、ソーシャルメディア上のプライバシーが重要だと感じていることがわかった。これは、Z世代が公開しているチャネルの2倍の頻度でダークソーシャルチャネル(リファラーを持たないモバイルアプリやメール、ショートメッセージなどのリンクURLからのトラフィック)を更新するという事実でより明らかだ。これに加えて55%はフィード上よりもよりもメッセージングアプリを通じてコンテンツを共有する傾向が強いという。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の11/13公開の記事を翻訳・補足したものです。