投票機能によって、ブランドはフォロワーに意見を求めることができ、Facebookは利用者の興味についてさらなるデータを集めることができる。
今やブランドは、ソーシャルネットワークサービス(SNS)Facebook上で非公式の「フォーカスグループ(グループ・インタビューのために一定の条件を満たす人々)」を簡単に形成することができる。
Facebookは2017年11月3日(金)、個人やPages(団体やグループ)の利用者がFacebookのサイトとモバイルアプリを使ってそれぞれの友人やフォロワーに質問できる投票機能を公開した。
Facebookはこの1か月「投票」ブームに巻き込まれている。(Twitter独自の投票機能追加から2年が経過しているが。)10月初め、Instagramで写真や動画を短時間シェアするサービスInstagram Storiesに投票機能を追加した。それから数週間後、10代の若者向け投票アプリのtbhの買収を発表した。
<参考>
【米国】Facebook、若者に人気の投票アプリ「tbh」を買収。10代ユーザーの貴重なデータを入手
今回公開されたFacebookの投票機能は、投票が“2つの選択肢”に限定されている点でInstagram Storiesのバージョンに似ている。利用者はGIFや写真の添付によりこの投票に注目を集めることができ、1日や1週間など、投票を終了するまでの任意の有効期限を設定できる。投票を作成した利用者も投票を行った人も、この投票数の追跡が可能だ。
「投票」を追加すると、ボタンをタップしてもらう(という簡単な操作)だけでフォロワーからのフィードバックを得ることができる。このツールは、「iPhoneXを購入する?はい、いいえ」というような(簡単な)質問で消費者との日々の関わりを刺激し、試作品の新しい味を決める際など、実際のビジネス上での意思決定に役立てることができる。
tbh買収のケースと同様に、この投票機能はFacebookに新しいデータを切り開く可能性もある。Facebookが投票の質問内容を解析するプログラムを設計していると想定すると、同社は人々の回答を利用して、彼らの興味を更に理解できるようになるだろう。
たとえば、「(スポーツ用品メーカーの)Adidas かNIKEか?」というアンケートを使用して、両方のブランドのファンだけでなく、特にAdidasやNIKEのファンでない回答者の好みに関する情報も入手することもできる。
※当記事は米国メディア「Marketing Land」の11/3公開の記事を翻訳・補足したものです。