過去10年、中国観光客は海外の小売店舗に駆け込み、爆買いしていた。現在、周知の通りその熱はかなり冷めてきている。
アメリカのOliverwymanコンサルティング会社のレポートによると、中国人で海外に旅行する2千人に行った2016年のアンケート調査によると、旅行先でのショッピングへの支出額は平均6,705元(約1.2万円)となっており、2015年の8,050元より17%少なくなっていた。宿泊と観光に関する消費額は2015年の19,635元から2016年の20,317元(約3.3万円)まで、3.5%上昇した。中国人観光客が海外でのショッピング支出額が減少した一方で、観光客の数と他の消費額は引き続き上昇している。
このように消費習慣の変化は免税店に打撃を与えたが、エンターテイメント系の経営者にはチャンスである。この変化に影響を与えた重要な原因の1つは中国EC市場の著しい発展で、海外商品が中国市場に入りやすくなり、海外から直接輸入した商品でも最速1日で消費者に配達できるようになったからである。
世界観光機関のデータによると、2016年、中国観光客の海外での消費規模は2,610億ドル、世界の1/5を占め、2015年の2,498億ドルを超えた。しかし、海外でのショッピング支出額の総支出額に占める割合は2015年の44%から2016年の33%まで減少している。
※当記事は中国メディア「Ebrun」の7/12公開の記事を翻訳・補足したものです。