調査・コンサルティング会社であるITRが実施したメール・統合型マーケティング支援製品(マーケティングオートメーションツール)・アクセス解析・プライベートDMPなどのマーケティング関連製品に関する調査によると、現在最も活用されているメール送信サービスはHTMLメールで、調査対象企業の約40%が「現在利用している」と回答。
マーケティング関連製品の導入に積極的な企業は、「運用コスト」を導入選定時に主要な要素として考えていることが明らかになった。
この調査は、ITRが2016年10月~2016年12月に従業員数100人以上、マーケティング関連製品の導入に積極的な国内企業、もしくはEコマース・サイトを運営する国内企業に自社の製品導入に関与する2,305人を対象として行われたもので、企業における導入状況や投資計画、製品・サービスの満足度、選定時に重視している要素などをアンケートしたものだ。
最も利用されているメール送信製品/サービスの機能はHTMLメール
現在利用しているメール送信製品/サービスの機能別活用状況を調査した結果、40%以上が「HTMLメール」を「現在利用している」と回答し、ターゲティングメールの25%を大きく上回る結果となった。動画メールも徐々に市場に浸透しつつあるが利用率は2割未満にとどまる結果となった。
▲メール送信製品/サービスの機能別の活用状況(単一回答)
統合型マーケティング支援製品の最重要ポイントは運用コスト
統合型マーケティング支援製品の選定において最重要視された要素としては、「運用コスト」が1位 (20.7%)、「機能の豊富さ」が2位 (14.6%)と続いた。
▲統合型マーケティング支援製品/サービス選定時の重視ポイント(単一回答)
メールサービスの機能活用状況に関しては、HTMLメールは既に40%を超える企業が利用していることに加え、約25%は中中期的に利用予定と回答しており、ますます活用が進みそうな状況だ。統合型マーケティング支援製品の導入に関しては、約20%は「運用コスト」を最も重要なポイントとしているが、続く約15%は「機能の豊富さ」が重要だとして、低価格かつ様々な局面に使用できるツールが求められていることを示した結果となった。