4月21日、ユネスコ傘下の機構のBetter Than Cash Allianceレポートによると、2016年のAlipayとWechat payの取引額は2.9兆ドル(約320兆円)、4年間で20倍も増加したことになる。

2012年時点ではAlipayは700億ドル(約7.7兆円)の取引額だったが、2016年には1.7兆ドル(約188.7兆円)まで増加している。Alipayの競争相手のWechat payは2012年時点で116億ドル(約1.3兆円)だったが、2016年には1.2兆ドル(約133.2兆円)に達した。

オンラインペイメント(下図ではINTERNETと表記されているエリア)市場の中では、Wechat とAlipayは63%の市場シェアを占めている。これ以外、Huawei pay、小米 pay、Apple payなどのスマートフォンペインメントもあるが、存在感が薄い。

2010年から2015年まで、デジタルペイメント(モバイルペイメントとオンラインペイメントの合計)は中国の小売市場でのペイメントの中で3.5%から17%まで増加した。2020年には中国の小売市場でのペイメントのうち、モバイルペイメントは12%を占め、オンラインペイメントは16%、現金は30%、銀行カードは41%を占めると予測されている。

このようなデジタルペイメントプラットフォームの存在によって、より多くの人が各種の投資を行うことが出来るチャンスを得ているといわれている。例えば、アリババの余额宝(各種の金融サービスをポータル的に購入出来るプラットドーム)は中小企業の資金サポートにも重要な役割を持っている。以前では金融サービスを利用できないような低収入な人でも、貸付のサービスなどの金融サービスが利用できるようになった。現在、AlipayとWechatは海外にも進出し、デジタルペイメントのさらなる発展を進めていっている。

 

※当記事は中国メディア「電商報」の4/21公開の記事を翻訳・補足したものです。