Amazonは中東ECプラットフォームSouq.comを6.5億ドル(741億円)で買収することに合意した。Souqは中東地域で最も大きなECプラットフォームで、アラブ諸国やエジプトにも展開中だ。Souqは2005年にオークションサービスから創業し、2011年にはAmazonと同じくマーケットプレイスとBtoCのサービスが混在するECプラットフォームになった。今回の買収によって、インフラや消費者を獲得することを狙っている。

Amazonの進出に対して中東地域のリアル店舗が気をもんでいる。現在、中東のEC売上高は全体小売業の2%しか占めていないが、年増加率は30%に達しているからだ。

Souqは2016年9月頃から事業売却の意思表示を示していた。当初買収に名乗りを上げていた、不動産関連事業を進めているAlabbarは、価格面で折り合いがつかなかった。しかし、EC事業への参入の意思は強く、Alabbarは11月にサウジアラビアのPublic Investment Fundから資金提供を受けEC企業Noon.comを創立した。さらに、物流会社Aramexを買収するなど鼻息は荒い。今後NoonはAmazonと中東地域での覇権を争っていくのではないだろうか。

 

※当記事は中国メディア「雨果網」の3/23公開の記事を翻訳・補足したものです。