株式会社コシック (以下、COSIC)は、ECを中心としたメーカー・小売事業者向けに、日本で初めてメタバース空間で写真のようにリアルな画像を撮影することができるサービス「COSICフォトスタジオ」の提供を開始した。

 

これにより、物理的な制約で撮影が難しかった画像素材の用意が簡単にできるようになる他、利用者ごとのコーディネートの提案をリアルな画像で行える。

 

 

COSICフォトスタジオ提供の背景

 

昨今、国内外のにおいて法人のメタバース活用が加速しており、次世代の販売手法として注目が集まっている。また、メタバース市場規模は国内で2026年度に1兆42億円、全世界では90兆円になるとの予測が出ており、今後さらなる普及が見込まれている。そのような状況下で、COSICは、これまで3DCGを活用したオンライン完結型インテリアコーディネートサービスを展開し、2021年に累計1,000コーディネートを達成してからはビジネスの対象を法人に拡大した。その3DCGのノウハウを活かし、3DCG・メタバース活用スキルを「民主化」すべく、新たなツールの開発に取り組み、今回の提供に至った。

 

 

COSICフォトスタジオの特徴

 

空間プランニング機能を使用することで、メタバース上に自由に部屋や空間を構成することが可能。重さや大きさなど、リアルな制約に縛られることなくシーンを表現することで、自由な画作りもできる。また、3DCGに関する専門性や、高価な専用ワークステーションPCは不要で、テンプレート機能を使えば誰でも簡単に10分で一つの画像を制作することが可能だ。そして、クラウドレンダリングをデフォルトで搭載しているため、高速で写真のような品質で画像の書き出しをすることができる。

 

 

COSICフォトスタジオの革新的な効果

 

10分で一つの空間を構成し撮影することができるという、スピーディな制作体験を可能にした。これによって、画像準備に要する時間が1/5に、コストは1/10になるという効果を生み出している。これを実現できているのは、独立して個別に提供されている「デフォルトで約3,000点の3Dアセットが登録されている3Dアセットライブラリ」、「ホワイトバックやハウススタジオ等、自由度高くシーンを用意することができるルームプランナー」、「通常3時間かかるようなレンダリングが10分で完了するクラウドレンダリング」、「PhotoshopやLightroomに似た本格的なフォトレタッチ機能」の機能価値を統合し、一つのアプリケーションとして体験設計をしたことに起因する。

 

 

今後の展開

 

COSICは、画像の他にも、動画制作機能やサイト上に埋め込める3Dビュワー機能、AR機能など、3Dアセットを活用した機能を今年中に開発予定だ。また、高品質な3Dアセットを日本で最も多く保有する企業になり、業務ツールとしてのメタバース活用を推進していく。そして、本サービスの提供を通じて、フォトリアル3DCGの民主化にコミットし、商品の魅力が伝わるブランドコミュニケーションの支援をしていくとのこと。