1月12日、Tmall国際は中国のデータベースセンターCBNDataと共に「2016年中国輸入消費洞察報告」を発表した。レポートによると、イギリスのEU離脱、韓国の人気ドラマ「太陽の末裔」、中国の大気汚染などの話題は、消費にも影響を及ぼしているようだ。
6月24日イギリスのEU離脱によりポンドが下がった影響により、Lush、Myprotein、TangleTeezerなどは中国消費者が購入しやすくなり、人気が上がってきたイギリスブランドだ。また、韓国の人気ドラマ「太陽の末裔」の主役が使った韓国最大の化粧品会社LANEIGEの口紅も人気が急激に増えた。
2016年の冬、大気汚染の影響で、空気清浄機、マスクの売上が増加、W11の時期にピークとなった。都市部が集中する北京を含む河北省、上海や山東省は空気清浄機、マスクが非常に多く売れる地域となっている。
Tmall国際で海外から輸入した商品については、26歳以下の購買力は他の年齢層より高い(51.2%で年代別でトップ)。そのうち、売上が最も高かったのはアイドルを応援するためのサイリウム(光る棒)と韓国のタレントBIGBANGとEXOのタレントグッズである。
また、17歳以下の女性消費者が主に購買したのは美容化粧品、美体(身体を美しく見せるためのクリームや矯正グッヅ)、香水などで、そのセグメントの消費者の売上高の半分以上を占めている。
化粧品はベビー用品、食料品の売上より高い。単価1,000~2,000元(16,000円~32,000円)の化粧品の購買割合が上昇している。
また、日本、アメリカ、韓国、ドイツ、オーストラリアから輸入した商品の売上はそれぞれTmall国際全体の売上の19.3% 、18.3% 、13.6% 、8.0% 、7.9%を占めている。日本の化粧品、薬、アメリカのバッグ、韓国のアパレル、ドイツのキッチン用品、オーストラリアの赤ちゃん用ミルクなどが最も人気だった。
また、親孝行のための商品については、2016年黒髪クリームは前年比2.42倍増。関節のサプリメント(軟骨成分配合のもの)前年比2.2倍増、カルシウムのサプリメントは1.94倍増、ラテックス枕は1.11倍増。
全体的にインターネット世代といわれる90年代生まれの消費者は輸入品を購買する傾向が強いことが読み取れる。
※当記事は中国メディア「雨果網」の1/12公開の記事を翻訳・補足したものです