欧州人の多くは毎週、あるいはそれ以上、オンラインで買い物をし、月に平均340ユーロ以上を費やしている。その多くは、ファッションの購入、請求書の支払い、食品の注文など。3件に1件は国境を越えて購入している。アイルランド、ドイツ、イスラエルは最も国外からの購入が多く、フランスは国外からの購入が最も少ない。

 

これは、新しいPayPal e-Commerce Indexの結果の一部である。この調査には、18歳から75歳までの15,000人以上の消費者が参加した。また、欧州12カ国を対象とした同調査には、4,000社以上のB2C小売業者が参加した。

 

オランダ人とギリシャ人が最もよくオンラインショッピングをする

この報告書によると、欧州の人々はオンラインショッピングの習慣があり、3分の2以上(65%)が毎週またはそれ以上、オンラインで何かを購入していることがわかった。平均的な欧州人は、週に3.7回、オンラインショップで買い物をする。最も頻繁にオンラインショッピングをするのはオランダ人で、約80%の人々が少なくとも毎週買い物をし、週に4点以上の商品を購入する。次いでギリシャ人は、76%が毎週買い物をし、平均4.8点の商品を購入している。

 

最もお金をかけるのはスウェーデンと英国

欧州の人々は、平均して月に342ユーロをeコマースストアでの買い物に費やしている。月間消費額が最も多いのはスウェーデンと英国で、それぞれ平均486ユーロと420ユーロとなっている。

 

「英国は、欧州で最も食品を購入している国である」

 

オンラインショッピングでは、衣類とアクセサリーが欧州において圧倒的に人気があり、購入の60%を占めている。2位が請求書のオンライン決済(54%)で、3位は食品・飲料(42%)、食料品(38%)、健康・美容(36%)と続いている。英国は食品と食料品の購入が最も多く、ポーランドは化粧品の購入が他の欧州諸国に比べて非常に多く行われていることがわかる。

 

 

出典:PayPal e-Commerce Index(2022年11月)

 

フランスは国境を越えた買い物が最も少ない

欧州では、オンラインショッピングの3件に1件が海外の小売業者によるものである。この数値は、アイルランド(44%)、ドイツ、イスラエル(ともに38%)で最も高くなっている。アイルランドの小売業者は、海外売上高の比率が最も高い。一方、フランスは国外からの買い物が最も少なく、5件に1件が国境を超えた買い物となっている。

 

「アイルランドは、海外売上高比率が最も高い」

 

海外で買い物をする消費者は、価格の安さ(50%)や、自国では入手できない商品へのアクセス(約40%)を理由に買い物をしている。

 

セキュリティの問題や長いチェックアウトが買い物の妨げに

この調査では、購入の障壁についてもリサーチしている。欧州人の半数は、チェックアウト時のセキュリティや信頼性の問題から、オンラインでの注文を控えている。さらに40%の消費者が、長くて分かりにくいチェックアウトが障害になっていると回答している。ドイツ、スウェーデン、ギリシャは、利用可能な支払い方法を最も重視しており、フランスとイスラエルは、安全なチェックアウトをより重視している。

 

※当記事は英国メディア「Ecommercenews」の11/16公開の記事を翻訳・補足したものです。