オンラインで商品やサービスを購入するか決める際、少なくとも55%のドイツ人がショップや製品のレビューを重要視している。しかし、eコマースにおいて、偽のレビューはよくある問題である。結果として、ドイツ人の74%は「信頼できるレビューだとわかるラベルを付けてほしい」と考えている。

 

レビューは、消費者がオンラインストアから製品を購入しようとするときに、信頼性を高めることができる。偽のレビューは、eコマースにおいてよくある迷惑行為である。ドイツに本社を置き、オンラインショップと顧客にトラストマークなど信頼構築サービスを提供するTrusted Shopsが、ドイツのeコマースについて2,110人のドイツ人にインタビュー調査を行った。その調査では、ドイツ人の75%がレビューの信憑性を重要視していることが明らかとなった。

 

「ドイツ人の74%が本物のレビューにタグ(ラベル)をつけてほしいと考えている」

 

同調査では、本物のショップや商品のレビューに信頼性を示すタグを表示してほしい、と切望している回答者が多かった(74%)。その回答者のうち、43%が「すべての評価にタグを付けてほしい」と考えており、31%が「重要な買い物や高価な買い物に関してはタグを付けてほしい」と回答した。

 

偽のレビューを認識する

「偽の評価には典型的な特徴がいくつかある。それを認識している人は騙されることは無いだろう」と語るのは、Trusted Shopsのトラストプロダクト&サービス部門責任者であるBastian Kolmsee氏だ。

 

「肯定的なレビューしかない場合は疑わしい」

 

同社によると、肯定的なレビューしかないショップや製品は疑わしい、とのこと。購入者すべてが同じように製品やショップを気に入る可能性は低い。さらに、不自然な表現や下手なレビューは、自動翻訳により書かれたものである可能性や、代理店が偽のレビューを書いた可能性がある。

 

オンラインストアがレビューにまったく返信していない場合、偽のストアである可能性があるとTrusted Shopsは述べている。短期間でレビュー数が急増した場合は、自動生成されている可能性がある。レビューした人物が不詳なのも、偽レビューの特徴である。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の10/25公開の記事を翻訳・補足したものです。