ウェブサイト制作プラットフォームのWix.com Ltd.は、「2020年のeコマースレポート」を12月22日に公開した。その一部を紹介する。
wixのネットショップ機能「Wixストア」を利用するアクティブな店舗数が全世界で前年の40万件から60万件以上に増加したほか、全世界のWixストアでの取引数は前年比140%増、売上収益は前年比114%増を達成した。
2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により日本を含む世界中でビジネスのオンライン化が進んだことで、Wixストア上での取引数や売上収益の大幅な増加に繋がった。日本のWixストアでは、ピーク日の4月29日における取引数の前年同期比での増加率および「ブラックフライデー・サイバーマンデー（BFCM）」期間の平均注文額が、主要な国々の中で最高値を記録した。
全世界でのハイライトを見ていこう。以下の各数値は、2020年の全世界におけるWixストアの売上データに基づいている。
全世界のWixストアでの売上成長率は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した今年2月から5月までの4ヶ月間で139%となった。
前年と比べて、全世界で最も成長率の高かった商品カテゴリーは「ギフト」（360%増）で、次いで「食品＆飲料」（296%増）、「服＆ファッション小物」（137%増）となった。
BFCM期間中、全世界のWixストアの売上高は前年同期比で3桁成長となる125%増を記録した。
BFCM期間中、全世界のWixストアへの流入経路は、「ダイレクト」または「自然検索」からが60% 以上と最も高くなった。一方で、商品の購入に繋がったコンバージョン率で見ると「メール」が最も高く、そのうち半数がWixの一機能である割引クーポンを利用していた。
続いて、日本のハイライトを見ていこう。以下の各数値は、2020年の日本におけるWixストアの売上データに基づいている。
日本のWixストアでの売上成長率は、ビジネスのオンライン化が急速に進んだ今年2月から5月までの4ヶ月間で、165%となった。
取引数は、緊急事態宣言が全国に拡大されてから約2週間後の4月29日に取引数が前年同期比1,707%増のピークに達し、主要国における今年の取引数増加率（前年同期比）の中で最も高い数値となった。
取引数増加率がピークに達した日を含む4月において、日本で最も成長率の高かった商品カテゴリーは「ベビー＆子ども用品」（923%増）で、次いで「服＆ファッション小物」（824%増）、「食品＆飲料」（451% 増）となった。
BFCM期間中、日本のWixストアでの平均注文額は117ドル（12,118 円）と、米国、英国、フランスなどを含む主要国の中で最も高い数値となった。
2020年は、ビジネスオーナーが事業の存続と成長のために様々な対応を強いられた年だった。新型コロナウイルスの感染拡大は人々がインターネットを使って商品を売り買いする仕組みを一変させ、オンラインビジネスに劇的な成長をもたらし、eコマースのあり方を永遠に変えた。eコマースの需要の高まりは今後も続くと想定され、実店舗型のビジネスがオンラインに移行する必要性がますます高まっている。これらをふまえ、2021年に備えよう。
