日本最大級のクラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」を運営する株式会社マクアケは、台湾に拠点を置くcitiesocialが運営するECプラットフォーム「citiesocial」と業務提携し「Makuake」のプロジェクト実行者が、「citiesocial」を通じて台湾、シンガポール、香港、マレーシアで販売するためのサポートを開始する。

 

サポートの取り組み内容は、「Makuake」でクラウドファンディングを実施して目標支援金額を達成した日本の事業者の製品を、マクアケが「citiesocial」へ紹介する。そうすることで「citiesocial」がサービスを展開する台湾、香港、マレーシア、シンガポールの最大4ヶ所で製品販売ができるというシステム。また、「Makuake」発の製品を販売するキャンペーンを「citiesocial」上で実施し、期間内に購入された製品を「citiesocial」が日本の事業者から仕入れ、各国の購入者へ配送する。日本の事業者は在庫リスクや物流のコストを抑えつつ、製品を海外で販売することが可能となる。

 

ECプラットホームである「citiesocial」2011年の創業来、アリババ台湾エンタープレナーズ・ファンド、チェルービック・ベンチャーズ、CDIBキャピタルの支援のもとで、これまでに2,000以上のブランドと提携、トータル60,000点以上の製品を扱っている。拠点は台湾を中心に香港、マレーシア、シンガポールでも事業を運営。

一方2013年8月から開始した「Makuake」は6,000件以上のプロジェクトを掲載し、累計調達金額は100億円超。現在、100社を超える金融機関との連携や提携により、地方の事業者によるプロジェクトの実施事例も増加傾向にある。また、同業種のみでなく、製造業や飲食業との異業種提携も進めている。

今後の取り組みとしては2019年9月に「Makuake」発の製品を特集した販売キャンペーンを実施予定で、「Makuake」で成功した約20製品を厳選して展開するとのこと。

このサポートを利用することで、実行者の挑戦が挑戦できる環境が整うだけでなく、「citiesocial」の海外での実績やノウハウを活用することで、実行者の事業が国内に留まらず、海外でも展開できるようになるだろう。