英国の消費者がオンラインショッピングで最も購入しているのは、自動車関連商品である。また、オンラインで買い物をする傾向にある消費者は、休暇関連のオンライン支出も多い。一方、2018年のオンライン購入で「最も後悔した」と感じているものは、ファッション関連の商品やファストフードのテイクアウトであった。
これは1,000人の英国の消費者を対象にオンライン決済サービスNetellerが行った調査によるものである。Netellerはこの調査結果をもとに、2018年の英国消費者のオンラインショッピングの動向に関する興味深いインサイトを示している。
オンラインショッピングで車や休暇のために支出することを好む英国消費者
前述の通り、オンライン購入で最も人気の高いものは自動車関連の商品で、2018年英国人全体のオンライン支出の23%を占めている。次に多かったのは、休暇のための支出で13%を占め、その支出額は平均で3,250ユーロだった。
食料品のオンライン購入も人気
飲食物のオンライン購入も人気が高く、年間平均支出額は1,830ユーロだった。英国消費者は主要食料品をオンライン購入するだけでなく、テイクアウトフードにも平均で約920ユーロ、アルコール類にも1,279ユーロを支出している。
この調査で興味深いのは、Netellerは消費者に対し、「オンラインで購入したものは何か」と聞いているだけではなく、「購入して後悔したものは何か」という質問もしていることだ。英国消費者の3人に1人はファストフードへの支出を後悔しているが、一方、アルコール類の支出に関してはあまり後悔していないとのこと。
「ほしいものをいつでも簡単に購入できる」
英国消費者が昨年のオンライン購入で最も後悔した買い物は、ファッション関連商品であったという。43%の消費者は、「ファッション関連商品の購入後に後悔した経験がある」と回答。Netellerの最高経営責任者Lorenzo Pellegrino氏は、「特に、クリスマスプレゼントを購入するために出費がかさむ年末の時期になって、この一大イベントのために捻出できる予算があまりに少ないことに気づき、反省するのだ」と言う。「オンラインショッピングは、たった数回のクリックでほしいものをいつでも簡単に購入できてしまう。だからこそ、お金の使い方に賢くなることが重要である」。
2018年に英国消費者がオンライン購入した商品トップ9(平均支出額ベース)
・自動車関連 5,769ユーロ
・休暇 3,249ユーロ
・食料品 1,831ユーロ
・テクノロジー 1,570ユーロ
・保険 1,381ユーロ
・アルコール類 1,279ユーロ
・体験 1,059ユーロ
・家具インテリア 997ユーロ
・テイクアウトフード 991ユーロ
オンライン購入して後悔した商品
・ファッション 44%
・テイクアウト料理 34%
・車関連 27%
・食料品 25%
・定期購読 25%
・アルコール類 24%
・美容 22%
・家具インテリア 20%
どこでオンラインショッピングをするか
・テレビを見ながら 58%
・ベッドの中で 42%
・仕事中に 22%
・バス乗車中に 18%
・日光浴中に 10%
・入浴中に 8%
・美容院で 5%
・タクシーの中で 5%
※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の1/24公開の記事を翻訳・補足したものです。