イギリスのハンバーガーチェーンByronは、顧客がFacebook Messengerを使って決済できる支払いボットの導入を開始した。

 

イギリスのホスピタリティーテクノロジー企業Flytが開発したボットテクノロジーによって駆動する「Byron Quickpay」。顧客がこれを利用するには、Messengerを開き、入店しているByronの店舗を選択し、自分のテーブルナンバーを入力するだけだ。するとPOSシステム(販売時点情報管理システム)により打ち出された請求額がMessengerに表示され、顧客がそれを承認するとMessengerアプリとリンクした支払い方法で決済される仕組みである。

 

「今までは、顧客が会計をしたいときにいつでも支払うことができるサービスを、当社専用のアプリで提供してきた」と、Byronの業務執行取締役のSteve de Polo氏。「Facebook Messengerを使ったこの最新イノベーションは、支払い方法を選択する権限を顧客に付与する上での問題点をよりいっそう取り除いてくれるだろう。私たちがこのサービスを最初に実施し、さらに当社全チェーン店でもこの決済の実施を取り進めていることに大変誇りに思う」。

 

Flytのボットは今年5月開催されたFacebookの開発者向けカンファレンス「F8 Developer Conference」で発表されたもの。その後、イギリスのレストランチェーンWahacaによって試験運用されていた。Flytよると、Wahacaでのそのボットによる支払い方法は全体の支払いの14.5%を占め、最高顧客転換率は69%だったという。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の10/23公開の記事を翻訳・補足したものです。