中国のeコマース大手JD.comは、新たな企業向けブロックチェーンテクノロジープラットフォームを発表。企業は、この「JD Blockchain Open Platform」を利用することにより、独自のブロックチェーンアプリケーションを構築し、ホストし、使うことができるようになる。
JDのRaaS(クラウド環境にて、必要な時にロボティクスをネットワーク上から提供するビジネスモデル、Robotics as a service)小売戦略を発展させたJD Blockchain Open Platformは、顧客に公的機関、および一般企業双方のクラウド上で、スマートコントラクトを作成し調整することを可能にする。このプラットフォームは、ブロックチェーンテクノロジーとしての活用とともに、企業の商品や慈善寄付の追跡調査、真正性証明手続き、財産査定、取引決済、デジタル著作権の追跡、生産性の向上に役立つことを目的としたものだ。
JD.comのビッグデータ及びスマートサプライチェーン部門責任者Jian Pei氏によると「JD Blockchain Open Platformは、当初自社の業務用に開発したブロックチェーン技術の専門知識と経験の集大成であり、消費者に対して、透明性を向上させることができる」とのこと。
この新プラットフォームを使用する最初の提携先は、中国の保険会社中国太平洋保険(CPIC)であり、そのブロックチェーン技術を使い、電子請求書の追跡システムを導入する予定だ。
CPICの副社長兼CFOのYanhong Pan氏は、「JDは、ブロックチェーンテクノロジー分野での革新者であり、JDのブロックチェーン電子請求システムによって当社の業務効率がさらに向上すると確信している」と語った。さらに「ブロックチェーン技術は、ビジネスの方法を変えつつある。その方法を導き、手助けしてくれる偉大なパートナーであるJDと組めたことは幸いだ」と続けた。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の8/20公開の記事を翻訳・補足したものです。