速報!どこよりも早い EC×スマートフォン 2013年1-3月期 トレンドデータ | コラム | EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」
  • follow us in feedly
トレンド
2013/04/16

速報!どこよりも早い EC×スマートフォン 2013年1-3月期 トレンドデータ

 

 

eコマースにおけるスマートフォントレンドデータ2013年1~3月

 

2015年には、携帯電話所有者の70%がスマートフォンになると予測され、ここ2、3年でさまざまな業界から注目を集めている“スマホ”。

現在、スマートフォン保有者の40%がスマートフォンでECを利用していると言われており、スマートフォンはECにとっても切っても切れない関係にあります。

「スマホでものは売れるのか」セミナーレポートでも触れましたが、ここ最近の急激な伸びをデータで改めて弊社EC向け解析ASPサービスShopnoteから確認していきます。

 

 

スマホの勢いは衰えていないのか?

 

結論から申し上げると、2013年の1月~3月においてもeコマースにおけるスマートフォンの活用は引き続き伸びていると言い切っていいだろう。

全体数に対するスマートフォンユーザーの割合でデータを見てみよう。

売上高は前の4半期(2012年10月~12月期)と比べて約4ポイント増の20.1%、アクセス人数は同じく前の4半期と比べてこちらも約4ポイント増の24.7%となっており、共に伸びの勢いも衰えていないことが分かった。

 

 

更に、前年同時期と比べると、売上高の割合は2.6倍に、アクセス人数の割合は3.1倍になっており、1年前と比べても、比較にならないくらい、ユーザーのスマートフォンによるeコマースの利用が進んでいることがわかる。

また、個別にデータを見ていくと、取扱い商材によっては、この割合が60%を超えているようなショップも散見されるようになってきており、“PCよりもスマホの方が重要”と考えなければならないショップ・商材も徐々に出てきている状況となっている。

この勢いは、今年の年末頃までは続くと思われ、年末時点には上記の売上高やアクセス人数の全数に対するスマートフォンユーザーの割合は全ショップ平均で40%程度まで到達しているのではないかと弊社は推測している。

 

 

とは言えスマホは使いにくくないのか?

 

続いて、その他のeコマースの主要指標と言える、コンバージョンレート(CVR・転換率)、客単価、平均PV数を見てみよう。

こちらは、PCユーザーの値に対するスマートフォンユーザーの値の割合で見ていく。

コンバージョンレート、客単価、平均PC数は、いずれも前の4半期(2012年10月~12月期)と比べると微増となっているものの、トレンドとしては、売上高・アクセス人数と比べると、大きなトレンドの変化は見られないようだ。

 

 

PCユーザーの値に対するスマートフォンユーザーのコンバージョンレート割合は61.0%で、PCユーザーが購入する割合に比べて、まだまだ低いと言えよう。

ただ、時系列に見ると若干の増加傾向があるようにも見える。

(この値が分かりにくいかもしれないが、例えばPCユーザーのコンバージョンレートが2.0%のサイトにおいて、スマートフォンユーザーのコンバージョンレートがその60%の1.2%であるということを意味している。)

これは、スマートフォンが普及してきて、多くのユーザーが気軽にスマートフォンを用いて購買意欲のそそられる商品の検索やチェックを行ってきているが、まだ最終的な購入はPCにて行っているユーザーが若干多いことを示している。

 

次に客単価割合は77.4%で、こちらもPCユーザーが一回に購入している金額に比べて、まだ少し低いと言えよう。

この値も、時系列に見ると若干の増加傾向があるようにも見える。

(この値も同じく、例えばPCユーザーの客単価(購入者が一回に購入する金額の平均値)が5000円のサイトにおいて、スマートフォンユーザーの客単価がその77%の3850円であるということを意味している。)

これは、スマートフォンで購入するユーザーが、まだスマートフォンサイト内で複数の商品を同時に購入することが面倒であると感じていることや、PCサイトでは「この商品を購入したお客様はこの商品も購入しています」などのレコメンド機能がだいぶ浸透してきているが、スマートフォンにおける同等機能への対応が遅れているショップが多いことなどが考える。

ただ、この値は後述する、ショップの売上高レンジ別のデータで見ると意味が異なってくるので、詳しい読み読み解きは後ほど行うことにする。

 

最後に平均PV数の割合は83.5%で、こちらもPCユーザーにが見ているページ数に比べて若干低いが、他の指標に比べると一番値が良いことも分かる。

この値に関しては時系列による増加傾向はほぼ見られないのは興味深い。

(この値も同じく、例えばPCユーザーの平均PV数(サイトにアクセスしたユーザーが一回に平均的に何ページ閲覧しているか)が5.0ページのサイトにおいて、スマートフォンユーザーの平均PV数がその83%の4.15ページであるということを意味している。)

これについては、思った以上にスマートフォンでサイトの回遊が行われていると言う印象だ。

スマートフォンは画面も小さく、PCサイトに比べると多くのページを閲覧して検討を行うと言う使われ方がされていないと思われいてること、更にスマートフォンサイトはステップ数が少なくなるように設計されていることが多いため必然的に閲覧するページ数が少なくなっているのでは、と考えていたが、実際はスマートフォンでユーザーは思ったよりもしっかりと回遊していると言うデータとなっている。

 

全体的に、思った以上にスマートフォンが活用されており、特に若年層や女性は、PCを開かずスマートフォンのみでインターネット体験を完結しているケースが増えてきているデータもあり、買うと決めたユーザーは、PCと変わらずに、しっかり検討を行い、購入している傾向が高まってきているのではないだろうか。

 

 

ショップの売上レンジによりスマホ活用の違いは?

 

次に、ショップの売上レンジ毎の値を見ていこう。

(売上レンジ毎となると、サンプルとなるショップの売上高の偏りから、若干データにぶれが見られるがご容赦願いたい。)

売上レンジは月間の売上高で示しており、取り組みに比較的大きな差が見られる、7レンジ(月間50万円以下、100万円以下、250万円以下、500万円以下、1000万円以下、3000万円以下、3000万円以上)に分けてみていく。

まずは、全体売上高に対するスマートフォンユーザーの売上高の割合のデータを見てみよう。

 

 

やはり、想像に違わず、売上高が低いショップ程、スマートフォンの売上割合は低くなっていて、ショップにおけるスマートフォンの活用度合いは低いことが伺える。

特に売上高レンジの最も低い月間0万円~50万円のショップにおいては、他の売上レンジと比較しても活用が大きく遅れていることが分かる。

 

次は、全体アクセス人数に対するスマートフォンユーザーのアクセス人数の割合のデータを見てみよう。

 

 

アクセス人数についても同じく、売上高が低いショップ程、スマートフォンのアクセス人数割合は低くなっていて、ショップにおけるスマートフォンの利用度合いは低いことが伺える。

売上高割合も、アクセス人数割合も、前述したように既に60%を超えているショップもあるが、売上レンジ毎の平均値で見ても、30%を超えてきていて、特に売上高の高いショップではスマートフォンは非常に重要なタッチポイントになっていることは否定を出来ない事実と言えよう。

 

次は、PCユーザーのコンバージョンレートに対するスマートフォンユーザーのコンバージョンレートの割合のデータを見てみよう。

 

 

コンバージョンレートの値は如実で、月間売上高が100万円に満たない2つのレンジについては、極めて低い値となっており、スマートフォンでアクセスしたユーザーを購入に結びつけることが全く出来ていないことを示している。

ただ、月間売上高が100万円を超えるショップでは、70%の値を示して、売上高による大きな違いが見られないようにも読み取れる。

ただ、スマートフォンをしっかり取り組んでいるショップではこの値は100%を超えているケースもあり、売上高はそれほど大きく関係を及ぼさず、ショップにおいてしっかり取り組みを行っているかどうかに左右される値と言える。

 

次は、PCユーザーの客単価に対するスマートフォンユーザーの客単価の割合のデータを見てみよう。

 

 

全体の平均では前述のように77.4%であった数値が、売上高レンジ別に見ると、大きな偏りが見えてくる。

ここでの大きな溝は月間売上高50万円となっている。

月間売上高50万円に満たないショップでは、単価の安い商品しか売れていない、もしくは買いまわりを全くしてもらえていない、と言う結果だ。

ただ、それ以上のショップでは、90%程度の値となっており、思ったよりも客単価の落ち込みはPCサイトに比べて少なく、PCサイトと比べて、スマートフォンはそれほど買い回りがしにくい、などの印象はデータからは読み取れない。

買いたい、買うんだと決めたユーザーは、PCでもスマートフォンでもしっかり購入を行っていると言うことだ。

これは、多くのショップにおいて、「5000円以上で送料無料」などの制度を導入していることが強く影響しているのではないかと考えられる。

逆を言えば、「X円以上で送料無料」の制度は、ユーザーにとって、客単価を決める上で大きな目安になっていると言えよう。

 

次は、PCユーザーの平均PV数に対するスマートフォンユーザーの平均PV数の割合のデータを見てみよう。

 

 

時系列でも大きな変化の見られなかった平均PV数割合だが、ショップの売上高レンジ別のデータでも、大きな傾向は読み取れない。

スマートフォンサイトにアクセスしたユーザーは、PCサイトと変わらず、そして取り組みをしっかりしているショップかどうかは問わず、思ったよりもページを見ている、と言うことになる。

では、なぜ、客単価やコンバージョンレートに差が出てくるのか。

それはやははりしっかりスマートフォンの対応を行っているショップ(≒売上高の高いショップ)ではスマートフォンでサイトを閲覧してもユーザーの購買意欲をしっかり喚起し、購買に結びつける力をしっかり持っている、と言うことに他ならない。

 

 

 

今後、スマートフォンに関する上記データは、4半期毎に提供していきます。

なお、データの母数が変化するため、過去データについては細かい値は変動する可能性があるこをご了承頂き、大きなトレンドとして参考にして頂きたい。

 

close