Amazonが小売部門でのシェア拡大を続ける中、米国のディスカウント小売店Targetは地域密着型の同日配達サービスのソフトウェア会社Grand Junctionを買収し、Amazonへの競争力強化に踏み出す。

Targetが買収するGrand Junctionは、小売業者をはじめとする販売業者と北米全域の700以上の運送業者ネットワークを結ぶロジスティックソリューションを提供するスタートアップ。サンフランシスコに本社を置く。マンハッタンのトライベッカ地区にあるTarget店舗では、既にGrand Junctionが同日配達サービスを請け負っている。

「Grand Junctionの技術とアルゴリズムを活用することにより、Targetは顧客へより迅速かつ効率的な配達サービスを提供することができる」と、Targetの取締役副社長兼サプライチェーン&物流最高責任者Arthur Valdez氏は述べた。「今回の買収は、Targetの顧客に対する、よりスピーディーで信頼性、利便性が高いサービスを提供するための、継続的なサプライチェーン強化策の一環である」と加えた。

Targetによる買収価格は公表されていないが、Grand Junctionの従業員13名がTargetのサンフランシスコオフィスに異動になる予定。Arthur Valdez氏によると、Targetは同日配達サービスを2017年10月までにマンハッタンを除くニューヨーク市内の他店舗でも開始し、2018年には他の米国都市にも拡大する予定だという。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の8/16公開の記事を翻訳・補足したものです。