2017年6月末、世界で第4の中国アプリケーション開発企業Cheetah Mobileから委託された(Cheetah Labによる)新しい調査結果が明らかになった。レポートは米国、インド、中国のフード宅配市場を分析した結果である。

Uberが提供するフード宅配サービスUberEATSが米国とインドのフード宅配市場で大胆な動きを見せ、好業績と市場シェアを獲得した。米国のフード宅配企業Postmates社と、AmazonのPrime会員向け即配サービスAmazon Prime Nowは、一体どの分野に分類されるのか。米国の宅配ピザチェーンDomino’s PizzaPizza Hutのような個々のアプリは市場シェアにおいて牙城を築いている。しかしUberEATSは短期間で高い市場シェアを獲得しており、これは広く開かれた市場で前進するという新しい考えを生み出している。Uberの物流モデルとアルゴリズムは、最も潜在力の高い物流プラットフォームになるかもしれない。

 

レポートの主な内容

モバイルインターネットの競争は、簡単な操作から始まり私たちの生活の効率を上げたが、資本の流入とスタートアップ競争の激化により、より多くのリソースを獲得できない企業は市場シェアを伸ばすことが難しいだろう。

Uberが実現した世界規模の成功を踏襲する可能性を持つUberEATSにとって、次のステップは配送および物流業界への浸透だ。一方、中国の物流および配送会社SF ExpressShansongなどは、ネット上からネット外での行動を促すO2O(Online to Offline)業界に参入し、実際のO2Oの結びつきを確立する機会を増やしていくことも考えられる。

フード宅配プラットフォームの市場浸透率がまだ十分でないため、米国のフード宅配プラットフォームと食品・飲料企業は互角である。一方で、十分に成熟しているウェブページはアプリの開発が遅延。これは米国の高い人件費にも問題が。

人口が多く労働コストが低いインドでは、フード宅配市場の開発の可能性が大いにある。中国市場に倣うと、インド市場は1~2年で中国に追いつくだろう。しかし現在、インドのフード宅配市場は競争が激化。国際的大企業が参入し、それに物流会社が協力していくと、(中国とは異なる)“インディアンモデル”が誕生する可能性がある。

 

 

※当記事は米国メディア「MOBILE MARKETING WATCH」の6/29公開の記事を翻訳・補足したものです。