Wechatは欧米においてペイメントサービス事業の展開を推進させている。2013年からWechatは欧米でユーザーを獲得するためのプロモーションを行い、メッシなどの著名人を利用した広告宣伝キャンペーンを実施していた。しかしダウンロード数は増えたものの、アクティブユーザーは伸び悩んでいた。そこにてこ入れすべく、2015年7月、イタリアに現地オフィスを設置。続いてロスアンゼルスにもオフィスを開設し米国での事業展開をサポート。さらに今年、イギリスでのオフィスを設置する予定だ。アメリカでは、サービスは今後より拡大を行うために、現在更なる広告主の獲得を進めている。

現在、WechatはB2Bビジネスに注力している。特に、欧米の有名ブランドがWechatプラットフォーム上で商品を売ることに力を入れている。BurberryとChanelなどのファッション・高級ブランドはWechatの主要クライアントであり、今後、旅行・小売サービスのブランドまで拡大、さらに多くの高級ブランドがWechatに進出する見込みだ。

ゴールドマンサックス調査によると、2025年、海外へ旅行する中国人観光客は2.2億人にのぼる見込み。このため、Wechatのペイメントサービスは中国国内の消費者だけではなく、アメリカ、ヨーロッパに海外旅行をする消費者もターゲットとしている。昨年12月、Wechatのデイリーの取引数は6億を超えるなど、Wechatのペイメントサービスの勢いは衰える気配は無い。今後、さらなるペイメント事業の展開が予測されている。

 

※当記事は中国メディア「Ebrun」の4/1公開の記事を翻訳・補足したものです。