楽天株式会社は、決済サービス楽天ペイにおいて新たにQRコード(プリント型)を10月より追加する。予め印刷された店頭のQRコードをユーザーが読み取ることで決済が可能であるため、より低コストでキャッシュレス決済を導入することが可能となる。

QRコード(プリント型)では加盟店が金額を設定できる「金額固定方式」とユーザー自身が直接入力できる「金額入力方式」の2種類がある。マッサージやエステ、無人販売、自動販売機など支払金額が予め決められている加盟店向けには「金額固定式」を提案。ストランやカフェ、クリーニングなど会計時に合計金額が決定する加盟店向けには「金額入力方式」を提案するというように、加盟店のニーズや特性に合わせて新規機能の導入を奨めていくという。

これまで楽天ペイではクレジットカードで決済する「カード決済」、スマホやタブレットのアプリで決済する「アプリ決済」、多数の主要電子マネーブランドで決済できる「電子マネー決済」を提供している。今回の「QRコード(プリント型)」は、「楽天スーパーポイント」を貯めたり使ったりすることができる「アプリ決済」の機能拡張として追加された。

 

QRコード決済はWeChat PayAlipayが利用したことから、中国では既に浸透している決済方法だ。加盟店は印刷したQRコードを用意するだけで決済が可能なため、低コストで機能導入が実現し、ユーザーもQRコードを読み取るだけで決済が完了する。導入コストが低く、利用しやすいQRコード決済は、加盟店、ユーザーの両者にとって手軽に利用しやすいものだといえる。

 

<参考>

中国での「QRコード」の驚異的な浸透 - 世界最大のモバイルペイメント市場を牽引する企業と顧客の重要なタッチポイント

【中国】Alipayは実店舗や路面店舗を持つ法人向けにQRコード発行を開始