LINE株式会社は、LINE関連サービスを対象とした運用型広告配信プラットフォームLINE Ads Platformにおいて、新たに2つのオプションメニュー、リーチ&フリークエンシーおよびブランドリフトサーベイの提供を開始した。新たな機能の追加によって、広告事業をさらに強化する狙いだ。

 

1ユーザーあたりの広告表示回数を制限し、リーチの最大化を図れる「リーチ&フリークエンシー」

今回新たにリリースされたリーチ&フリークエンシーは、LINE Ads Platformの動画広告配信において、1ユーザーあたりの広告表示回数(フリークエンシー)の上限設定をしつつ、通常配信よりも優先的に広告配信ができ、リーチの最大化が図れるブランド広告企業向けのオプションメニュー。企業はリーチ&フリークエンシーを利用することで、短期間に多くのユーザーに広告を接触させることができる。

 

広告接触によるブランドリフト調査を併せて実施できる「ブランドリフトサーベイ」

もう1つ新たに追加された機能は、LINE Ads Platformの動画広告配信と併せて、その広告接触の有無でユーザーを分類抽出し、それぞれのユーザーに対し、連携する調査会社によるブランドリフト調査を行い、広告効果を測定することができるブランドリフトサーベイ。該当広告への接触者と非接触者に対し、広告認知度やブランド認知度・利用経験・好感度・利用意向などの項目を設定し調査することで、正確に広告効果を把握しその後のマーケティング活動に生かすことができるという。

 

LINEは2015年からLINE Ads Platformを開始

LINE Ads Platformでは、広告配信実施企業が専用の管理画面から予算・期間・ユーザー属性・クリエイティブ等を登録・入札し、LINE Ads Platformのシステムにより広告が選定され、ユーザーに表示される。運用型配信システムに切り替えることによって、枠数や予算上これまでLINE上に出稿できなかった企業も幅広く利用が可能となっている。LINE Ads Platformは、LINEおよびLINE関連サービスを対象として、月間4,100万人以上のユーザーが広告に接触するLINEのタイムラインでの広告表示テストを2015年から開始。2016年6月からは運用型広告配信システムを導入し、LINE NEWSサービス内での広告配信の本格運用を始めた。以来、2017年1月末時点で1,000以上の企業・ブランドがLINE Ads Platformを使っている。

 

2016年からLINE Ads Platformによる本格的な広告配信システムを開始したLINE。今回導入された「リーチ&フリークエンシー」機能と「ブランドリフトサーベイ」によって、より計画的かつ大規模なプロモーションが可能になるとともに、広告効果を正確に把握し、のちのマーケティングに活かせる広告戦略ができるようになる。