フランスの化粧品メーカーL’Occitane en Provenceは、夏のフレグランスラインアップを紹介するための新しいバーチャル(VR)体験の提供を開始した。

 

このプロモーションは、英国と米国に拠点を置く、バーチャル体験開発プラットフォームのEmperiaと提携。南仏プロヴァンス地方の、絵のように美しい風景と豊かな芳香からインスピレーションを得た、男女兼用の商品を印象付けるためのものである。

L’Occitane en Provenceによると、この新しい仮想世界は「真の教育的ジャーニー」であるという。各商品の複雑な職人技や、地元産の原材料を紹介している。

同社の中東マーケティングディレクターであるMariana Rodrigues氏は、次のように語っている。「私たちの新しいバーチャル体験は、L’Occitaneの自然なフレグランスが作り出す世界に特化したもので、利用者はプロヴァンス地方でのこのブランドの深いルーツを学びながら、極上のフレグランスと探検を通して、プロヴァンスの感覚的なジャーニーに没入することになるだろう」。

Emperiaの共同創業者兼CEOであるOlga Dogadkina氏は、次のように語る。「特に美容の世界では、没入型仮想体験に対するオンライン買い物客からの需要が高まっている」。

 

「VRでは、まだ技術的にデジタルデバイス上で香りを伝達することはできないが、サイト訪問者に感覚や好奇心を呼び起こすストーリーを伝えることはできる。それによって、オンラインショッピング体験を強化し、ブランドロイヤリティを高め、実店舗への来店者数を増やすことができるだろう」。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の5/28公開の記事を翻訳・補足したものです。