アリババグループ傘下の旅行サービスプラットフォームであるフリギーは2019年3月20日、フリギー購(ゴー)(以下、フリギー購)のサービスを正式に開始した

同サービスにより、中国人観光客は旅行前に日本にある実店舗の商品を予め閲覧・購入し、スムーズな買い物体験が可能となる。商品の情報や購入者のレビューを閲覧し、商品の特徴を把握できるほか、様々な加盟店の商品価格を比較できる。さらにカスタマーサービスの内容も確認でき、免税店の商品を免税価格で予約・購入することも可能だ。予約した商品を旅行中に実店舗で受け取るだけで買い物が完了するため、旅先での買い物時間短縮が期待できる。

また加盟店はより多くの中国人観光客を集客でき、店頭での対応の効率化が期待できる。フリギー購は既に、フルラ香港および日本のラオックスなど中国本土や海外の免税店、有名グローバルブランド、現地の専門店などが加盟している。次の段階では高級ブランド、家電製品、日用品、化粧品など商品カテゴリを充実させる予定だ。

 

フリギーは日本の多くのパートナー企業と連携し、中国人観光客に様々な旅行商品を提供している。2018年9月には星野リゾートと連携し、日本の温泉をテーマにした旅行キャンペーンも開催している。2019年の春節期間中に中国人観光客が最も好きな海外旅行地は日本である事が明らかになっている(フリギーのデータより)ことに加え、2018年訪日中国人観光客数が前年同時期に比べ約50%増加したことから、実店舗を持つ企業にとって店舗集客を増加させることも期待できるサービスだといえよう。