楽天株式会社(以下、楽天)は成果報酬型広告サービス「Rakuten Pasha(ラクテンパシャ)」の提供を2月4日より開始した。

 

クーポン形式の成果報酬型広告サービス

ラクテンパシャは、企業が発行したクーポンを利用し、実店舗で指定する商品を対象期間中に購入したユーザーに楽天スーパーポイントを付与することができる成果報酬型広告サービスだ。

各企業は、商品情報・プロモーションの予算額・ユーザーの1商品購入あたりのポイント付与上限額およびクーポンの発行期間を設定するだけで、あらゆる店舗で販売される自社商品のプロモーションを実施することが可能となる。また購入毎にポイントを付与する成果報酬型の広告サービスであるため、売上に連動した費用負担のみで手軽にO2O(Online to Offline)のポイントマーケティングを導入できる。

具体的には、各企業が実店舗での商品購入を検討しているユーザーに商品と対象期間を記載した日替わりクーポン「トクダネ」を提供。クーポンを取得したユーザーは、該当商品購入後に商品情報が印字されたレシート画像を送付することで、どの店舗で購入しても楽天スーパーポイントを得ることができる。

ただし、レシート画像の送付後、楽天による審査が行われ、審査結果が確定するまでに通常1週間程度かかるとのこと。また購入された時刻・店舗・該当商品の印字がレシートで確認できない場合にはポイントが付与されない場合がるので注意したい。

 

通常、実店舗におけるマーケティンでは物理的な制約、実施までのリードタイムなどの問題により、セグメントを絞った施策の導入や購買ユーザーの属性理解などに課題があるものの、今回のサービスではクーポン形式の広告配信から効果検証までを実行可能であり、短期間でのマーケティング施策を実施することができる。また、楽天IDに基づいた属性などのデータ分析により、さらに高い精度で次回以降のマーケティング施策の見直しに繋げることができることも強みの一つだろう。楽天は今後も新たなマーケティング手法を開拓していく。